喜多川行麿
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喜多川 行麿(きたがわ ゆきまる、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]喜多川歌麿の門人。画姓に喜多川または北川を称す。『狂文宝合之記』(天明3年〈1783年〉刊行)「客品」の巻に「哥麿門人 行麿」としてその名が見え、天明5年と天明8年に刊行された黄表紙の挿絵を描く。肉筆画も数点残っている。
作品
[編集]- 『爺山柴刈/婆川洗濯 鬼窟大通話』三巻 黄表紙 朋誠堂喜三二作、天明5年刊行
- 『向嶋佐々木久物』一巻 黄表紙 喜三二作、天明5年刊行
- 『文武二道万石通』三巻 黄表紙 喜三二作、天明8年刊行
- 『時代世話二挺鼓』二巻 黄表紙 山東京伝作、天明8年刊行
- 「正月花魁と禿図」 絹本着色 浮世絵太田記念美術館所蔵
- 「母と子」 絹本着色 光記念館所蔵 ※「喜多川行麿筆」の落款あり。那須ロイヤル美術館(小針コレクション)旧蔵
参考文献
[編集]- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
- 棚橋正博 『黄表紙総覧 前篇』〈『日本書誌学大系』48 - 1〉 青裳堂書店、1986年
- 『小針コレクション 肉筆浮世絵』(第四巻) 那須ロイヤル美術館、1989年