国民連合 (ノルウェー)
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国民連合 | |
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党首 | ヴィドクン・クヴィスリング |
成立年月日 | 1933年 |
解散年月日 | 1945年 |
解散理由 | ドイツ軍の降伏 |
後継政党 | 無し |
本部所在地 | オスロ |
党員・党友数 |
5万人8千人 |
政治的思想・立場 |
ファシズム 反共 反ユダヤ主義 |
国民連合(こくみんれんごう、ノルウェー語: Nasjonal Samling)は、1933年から1945年の間に存在した、ノルウェーのファシズム政党。国家統一(こっかとういつ)とも[1]。
農民党所属の国防相ヴィドクン・クヴィスリングが、党の柔軟路線に飽き足らなくなり1933年に創設した。政治目標として反共主義、政党廃止、階級闘争の排除、協調組合国家の建設などを掲げており、独自の攻撃部隊を抱え、党員にはそろいの制服を着用させ、ナチスの要人とも密接な関係にあった。経済危機、共産主義に対する恐怖、議会制民主主義に対する不満から、創設直後の総選挙では2万票を得たが、国内の人気はなく、3年後の総選挙では下回った。
1940年からのドイツ軍占領下でも国内は、政界と官界の運営委員会が統治し、ノルウェー唯一の合法政党になっただけだった。しかし、公務員は失業を恐れて党員になり、多くの志願兵を東部戦線に送った。1942年にクヴィスリングが首相となると対独協力を推し進め、ファシズムの確立を目指したが、国民はボイコット、ストライキ、レジスタンス活動で抵抗し、弾圧するもうまくいかなかった。戦況が悪化するにつれ弱体化し、1945年のドイツ軍の降伏により党は消滅、党首のクヴィスリングは処刑された。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 長谷川公昭『世界ファシスト列伝』中央公論新社・中公新書ラクレ、2004年[要ページ番号]