国語科指導の単純形態
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国語科指導の単純形態(こくごかしどうのたんじゅんけいたい)は、教育者・芦田惠之助が始めた芦田教式をわかりやすくした国語の指導方法。
芦田教は、芦田のみが行える名人芸に近い指導方法であったため、弟子の鈴木佑治がわかりやすくまとめた。
2つの表
[編集]国語科指導の単純形態には、2つの表がある。
第1表
[編集]第1表では、第1次指導から第3次指導までの指導計画の中で取り扱いの方向を示している。
第一次指導 全課の概観 | 第二次指導 重要なところを | 第三次指導 形式の取扱い | |
---|---|---|---|
一、よむ | 何が書いてあるか考えながら | 前のことを考えながら | 前のことを考えながら |
二、とく | 読後感の話し合い | 事を通して意をつかむ道筋 | 真意をしみじみ味わう |
三、よむ | |||
四、かく | 事 | 意 | 言 |
五、よむ | |||
六、とく | 文に即して 事の中に意をにおわせる | 文に即して 意をとっぷり理会させる | 文に即して 言の中に意を見出させる |
事の中に意を見出させる | 意がどんな言で表現されているか | ||
七、よむ | 今日の勉強を考えながら | 今日の勉強を考えながら | 今日の勉強を考えながら |
第2表
[編集]第2表では、「二、とく」「六、とく」にしぼって取り扱いの方向を示している。
第一次指導 | 二、とく | 1○題 目 2◎ひびき 3○手 引 |
全課の輪郭 印象の強かったところ 第一層が一握りできるように |
---|---|---|---|
六、とく | 4○事 実 区 分 5◎山 6○余 韻 |
有機的なつながり 第三層発見のいとぐち 自習のいとぐち | |
第二次指導 | 二、とく | 7○おさらい 8◎承 接 9○手 引 |
4をあっさり、5に重点をおいて 6を承けて後につなぐ 第三層がつかめるように |
六、とく | 10○語 義 区 分 11◎心 12○余 韻 |
考えやすいように 第三層の発掘 自習のいとぐち | |
第三次指導 | 二、とく | 13○おさらい 14◎承 接 15○手 引 |
第一層を回顧し、11に重点をかけて 12を承けて後につなぐ 文字か語句か |
六、とく | 16○文中の位置 17◎こもる力 18○余 韻 |
第一層に位置づけて 第三層と結んで 題目にかえれ |