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国語科指導の単純形態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

国語科指導の単純形態(こくごかしどうのたんじゅんけいたい)は、教育者芦田惠之助が始めた芦田教式をわかりやすくした国語の指導方法。

芦田教は、芦田のみが行える名人芸に近い指導方法であったため、弟子の鈴木佑治がわかりやすくまとめた。

2つの表

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国語科指導の単純形態には、2つの表がある。

第1表

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第1表では、第1次指導から第3次指導までの指導計画の中で取り扱いの方向を示している。

国語科指導の単純形態(一)
  第一次指導 全課の概観 第二次指導 重要なところを 第三次指導 形式の取扱い
一、よむ 何が書いてあるか考えながら 前のことを考えながら 前のことを考えながら
二、とく 読後感の話し合い 事を通して意をつかむ道筋 真意をしみじみ味わう
三、よむ      
四、かく  事  意  言
五、よむ      
六、とく 文に即して 事の中に意をにおわせる 文に即して 意をとっぷり理会させる 文に即して 言の中に意を見出させる
事の中に意を見出させる 意がどんな言で表現されているか
七、よむ 今日の勉強を考えながら 今日の勉強を考えながら 今日の勉強を考えながら

第2表

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第2表では、「二、とく」「六、とく」にしぼって取り扱いの方向を示している。

国語科指導の単純形態(二)
第一次指導 二、とく  1○題 目
 2◎ひびき
 3○手 引
全課の輪郭
印象の強かったところ
第一層が一握りできるように
六、とく  4○事 実
 区 分
 5◎山
 6○余 韻
有機的なつながり

第三層発見のいとぐち
自習のいとぐち
第二次指導 二、とく  7○おさらい
 8◎承 接
 9○手 引
4をあっさり、5に重点をおいて
6を承けて後につなぐ
第三層がつかめるように
六、とく  10○語 義
 区 分
 11◎心
 12○余 韻
考えやすいように

第三層の発掘
自習のいとぐち
第三次指導 二、とく  13○おさらい
 14◎承 接
 15○手 引
第一層を回顧し、11に重点をかけて
12を承けて後につなぐ
文字か語句か
六、とく  16○文中の位置
 17◎こもる力
 18○余 韻
第一層に位置づけて
第三層と結んで
題目にかえれ

関連項目

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