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国際連合副事務総長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国連副事務総長から転送)
国際連合の旗 国際連合
副事務総長
Deputy Secretary-General of the United Nations
Vice-secrétaire général des Nations unies
国際連合紋章
現職者
アミナ・モハメド(第5代)
Amina Mohammed

就任日 2017年1月1日
任命国際連合事務総長
任期副事務総長の任期は、事務総長のそれを上回ってはならないとされている[1]
初代就任ルイーズ・フレシェット
創設1997年
ウェブサイトDeputy Secretary-General

国際連合副事務総長(こくさいれんごうふくじむそうちょう、: Deputy Secretary-General of the United Nations: Vice-secrétaire général des Nations unies)は、国際連合の主要機関の一つである国際連合事務局の副代表。

国際連合事務総長に次ぐ国際連合のナンバー2の役職であり、(加盟国との協議の上で[1])事務総長により任命され[2][3]、「世界で最も困難な仕事」といわれる[4]事務総長の職務を補佐・代行する。

歴史

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1997年7月16日にコフィー・アナン事務総長が国連総会に提示した包括的改革案「国連の再生-改革のためのプログラム」において副総長職の新設が求められ[5]、12月19日の第52回国連総会における決議52/12Bの採択により設置された[1][6][7]

アナンは当初、緒方貞子国連難民高等弁務官に就任を要請したが、緒方の固辞により起用を断念し[8]、1998年1月12日にカナダの職業外交官ルイーズ・フレシェットを初代副事務総長に任命した[9]

権限

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事務総長から副事務総長に委任される権限には以下のものが含まれる[10]

  1. 国際連合事務局の運営を支援すること。
  2. 事務総長が不在の場合に事務局のために行動すること。
  3. 事務総長を支援して、部門間および組織間の活動とプログラムの一貫性を確保することと、開発政策と開発援助の中心地として国連を強化するためのさらなる努力を含む、経済・社会分野における国際連合の姿勢とリーダーシップを高めること。
  4. 会議、公式行事及び儀式その他の出来事において事務総長を代行すること。
  5. 事務総長が決定する任務を遂行すること。
副事務総長 出身国 在任期間 事務総長 備考
001 ルイーズ・フレシェット
Louise Frechette[11]
カナダの旗 カナダ
西ヨーロッパ・その他グループ
1998年3月2日
- 2006年3月31日
8年 + 29日 コフィー・アナン
Kofi Atta Annan
002 マーク・マロック・ブラウン
Mark Malloch Brown[12]
イギリスの旗 イギリス
西ヨーロッパ・その他グループ
2006年4月1日
- 2006年12月31日
274日
003 アシャ=ローズ・ミギロ
Asha-Rose Migiro[13]
タンザニアの旗 タンザニア
アフリカグループ
2007年2月1日
- 2012年7月1日
5年 + 151日 潘基文
반기문
004 ヤン・エリアソン
Jan Eliasson[14]
 スウェーデン
西ヨーロッパ・その他グループ
2012年7月1日
- 2016年12月31日
4年 + 183日
005 アミナ・モハメド
Amina J. Mohammed[15]
ナイジェリアの旗 ナイジェリア
アフリカグループ
2017年1月1日
- (現職)
7年 + 332日 アントニオ・グテーレス

記録

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出典

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  1. ^ a b c (英語) United Nations. General Assembly (52nd Session) (1998年1月9日). “Renewing the United Nations: a programme for reform (A/RES/52/12 B)”. http://documents-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/N98/761/11/PDF/N9876111.pdf?OpenElement 2018年1月4日閲覧。 
  2. ^ (英語) United Nations. General Assembly (52nd Session) (1997年10月7日). “Report of the Secretary-General, Addendum (A/51/950/Add.1)”. http://documents-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/N97/301/83/pdf/N9730183.pdf?OpenElement 2018年1月4日閲覧。 
  3. ^ (英語) United Nations. General Assembly (52nd Session) (1997年11月10日). “Letter dated 10 November 1997 from the Secretary-General to the President of the General Assembly (A/52/585)”. http://documents-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/N97/307/67/PDF/N9730767.pdf?OpenElement 2018年1月4日閲覧。 
  4. ^ “次期国連事務総長選始まる その4 次期事務総長に望ましい資質”. (2016年7月24日). https://japan-indepth.jp/?p=29186 2018年3月27日閲覧。 
  5. ^ 「軍縮局・副総長を新設 財政対策に「基金」 国連改革案を総長が提示」 『朝日新聞』 1997年7月17日朝刊
  6. ^ "ENERAL ASSEMBLY, ADOPTING SECOND RESOLUTION ON UNITED NATIONS REFORM DECIDES TO ESTABLISH POST OF DEPUTY SECRETARY-GENERAL" (Press release). United Nations. 19 December 1997. 2018年4月21日閲覧
  7. ^ 「国連、副事務総長を創設 回転信用基金は先送り」 『朝日新聞』 1997年12月20日夕刊
  8. ^ 「緒方氏が固辞 国連副総長への起用断念、人選難航か 総長が明かす」 『朝日新聞』 1997年10月11日夕刊
  9. ^ 「副事務総長にカナダ人女性 国連」 『朝日新聞』 1998年01月13日夕刊
  10. ^ (英語) United Nations Dept. of Public Information. “Deputy Secretary-General”. オリジナルの2007年1月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070111045438/http://www.un.org/sg/deputysg.shtml 2007年1月8日閲覧。 
  11. ^ (英語) Louise Fréchette, Former Deputy-Secretary-General”. 国際連合. 2018年3月28日閲覧。
  12. ^ (英語) Mark Malloch Brown, Former Deputy-Secretary-General”. 国際連合. 2018年3月28日閲覧。
  13. ^ (英語) Asha-Rose Migiro, Former Deputy-Secretary-General”. 国際連合. 2018年3月28日閲覧。
  14. ^ (英語) Jan Eliasson, Former Deputy-Secretary-General”. 国際連合. 2018年3月28日閲覧。
  15. ^ (英語) “Respecting gender parity and geographical diversity pledges, SG-designate Guterres appoints core team members”. UN News Centre (国際連合). (2016年12月15日). https://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=55810 2018年3月28日閲覧。 

関連項目

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