国鉄2040形蒸気機関車
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2040形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道院・鉄道省に在籍したタンク式蒸気機関車である。
概要
[編集]元は、未開業に終わった金辺鉄道(きべてつどう)の注文流れ品で、阪鶴鉄道が引き取った機関車である。1900年(明治33年)と翌1901年(明治34年)にドイツのハノーファーシェ・マシネンバウから2両(製造番号3443,3444)を輸入した車軸配置0-6-0(C)で2気筒単式の飽和式機関車である。阪鶴鉄道ではA6形(14,15)と称した。1907年(明治40年)の国有化にともなって鉄道院に移籍し、1909年(明治42年)に制定された鉄道院の車両形式称号規程では、2040形(2040,2041)に改番された。なお、同時に発注されていた0-6-0(C)形ウェルタンク機関車2両は、北海道炭礦鉄道に引き取られて、1430形となっている。
勾配線用の機関車で、外観上はアラン式の弁装置と、シリンダとはねじれの位置に配置された弁室が特徴的である。国有化後も福知山線で使用されたが、1918年(大正7年)に下関に移り、さらに2040は三田尻、2041は行橋に移ったが、1922年(大正11年)12月に廃車解体された。
主要諸元
[編集]- 全長:9,703mm
- 全高:3,683mm
- 全幅:2,600mm
- 軌間:1,067mm
- 車軸配置:0-6-0 (C)
- 動輪直径:1,346mm
- 弁装置:アラン式
- シリンダー(直径×行程):430mm×630mm
- ボイラー圧力:12.0kg/cm2
- 火格子面積:1.19m2
- 全伝熱面積:96.1m2
- 煙管蒸発伝熱面積:89.3m2
- 火室蒸発伝熱面積:6.8m2
- ボイラー水容量:3.6m3
- 小煙管(直径×長サ×数):44.5mm×3,632mm×176本
- 機関車運転整備重量:41.27t
- 機関車空車重量:34.13t
- 機関車動輪上重量(運転整備時):41.27t
- 機関車動輪軸重(第2動輪上):13.91t
- 水タンク容量:3.99m3
- 燃料積載量:1.20t
- 機関車性能
- シリンダ引張力(0.85P):9,230kg
- ブレーキ装置 : 手ブレーキ、蒸気ブレーキ