Internationalization Tag Set
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拡張子 | .its[1] |
---|---|
MIMEタイプ | application/its+xml[1] |
タイプコード | TEXT |
マジック ナンバー | なし[1] |
開発者 | World Wide Web Consortium |
初版 | 2007年4月3日[2] |
最新版 | 2.0 (2013-10-29) |
種別 | 国際化・地域化 |
派生元 | XML |
ウェブサイト | www |
国際化タグセット[3](英: Internationalization Tag Set; ITS)は、XMLを基盤とした文書の国際化・翻訳・地域化を支援する為のW3C勧告である[4][5]。
来歴
[編集]機能
[編集](文書の例も参照) 国際化・地域化にあたって文書の特定部分を翻訳しないなどの規則をXPath式を用いて適用できる。 また(多くはXML名前空間を伴なった)属性を用いて、要素毎に個別の規則を指定することもできる。 その他にも、翻訳者向けに注釈を付けることもできる。
また、国際化・地域化を持たないXMLの拡張語彙群に対して、そのような〔国際化・地域化〕機能を提供することにも用いられる[8][注釈 1]。
例
[編集]国際化タグセットを組み込んだ文書の例を示す(W3C勧告中の例を改変して引用)。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja"
xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<meta charset="UTF-8"/>
<title>国際化タグセットの例</title>
<script type="application/its+xml">
<its:rules version="2.0"
xmlns:its="http://www.w3.org/2005/11/its"
xmlns:h="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<its:translaterule translate="no" selector="//h:code"/>
</its:rules>
</script>
</head>
<body>
<p>地の文は翻訳されるべきだが,例えば「<code>main</code>関数」といった記述などは
翻訳されるべきではない(機械処理の意味が変わってしまうので)。
その為に広域規則を用いて<code><code></code>要素を翻訳しないように設定している。
<code><code></code>要素であっても翻訳すべき場合は
<code><translate></code>属性に<code>yes</code>を指定する。
例えば: <code translate="yes">警告</code>など。
</p>
</body>
</html>
脚註
[編集]注釈
[編集]- ^
例えば、DocBook(最新第5版まで)はそれ自体にはルビ関連の要素・属性等は存在しないが、国際化タグ集合を共に利用できる為、以下のように
<book xmlns="http://docbook.org/ns/docbook"; xmlns:its="http://www.w3.org/2005/11/its"; version="5.0"> <title>...</title> <chapter> <title>...</title> <para>この本は <its:ruby> <its:rb>慶応義塾大学</its:rb> <its:rp>(</its:rp> <its:rt>けいおうぎじゅくだいがく</its:rt> <its:rp>)</its:rp> </its:ruby>の歴史を説明するものです。</para> </chapter> </book>
ルビを明示することが可能となる[8]。
出典
[編集]参考文献
[編集]- “Internationalization Tag Set (ITS) Version 1.0” (2007年4月3日). 2019年8月12日閲覧。
- “Internationalization Tag Set (ITS) Version 2.0”. W3C (2013年10月29日). 2019年8月12日閲覧。
- “W3C Launches Internationalization Activity” (2005年1月7日). 2019年8月12日閲覧。
- 尾崎 久紀 (2005年2月1日). “DX発:動向ファイリング”. 2019年8月12日閲覧。
- 金子『W3Cにおけるウェブ技術最新動向調査報告書』(PDF)(レポート)(1.0版)、2006年9月27日 。2019年8月12日閲覧。
- 神野 恵美「W3CがWebの国際標準規格「Internationalization Tag Set 1.0 」を公開」『Web担当者Forum』2007年4月4日。2019年8月12日閲覧。
- “Internationalization Tag Set (ITS) Version 2.0”. W3C (2013年10月29日). 2019年8月12日閲覧。
- Jirka Kosek (2012-01-12T23:14:13). “Re: [docbook-apps] Writing English--Japanese documents using ruby / furigana in DocBook 5”. 2020年3月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Internationalization Tag Set (ITS) Version 2.0 - W3C勧告
- Internationalization Tag Set (ITS) Version 2.0 日本語訳 - W3C勧告の日本語訳(参考)