コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

国際園芸博覧会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国際園芸博から転送)

国際園芸博覧会(こくさいえんげいはくらんかい)は、オランダハーグにある国際園芸家協会 (AIPH) が認定する博覧会である。

国際規模で園芸生産者の利益を図り、園芸技術の向上を図るために開かれる。

種別として各国代表の参加による国際的園芸博覧会(A類)と国際性のある国内園芸博覧会(B類)がある。

分類

[編集]

国際園芸博覧会(A類)

[編集]
  • A1認定 大規模国際園芸博覧会
    • 年に1回まで開催可。
    • 同一国の場合は10年に1回以下の割合で開催することができる。
    • 3か月以上6か月未満の会期
    • 国際園芸家協会 (AIPH) は準備中の会場と作業チームを視察するため調査委員を派遣。
    • 園芸に係る全ての範囲を対象とする必要
    • 最低50ヘクタールの規模。
    • 最低10か国代表の参加。
    • 博覧会国際事務局 (BIE9) が認めた場合、「国際園芸博覧会区分の認定博 (Horticultural Exhibitions)」として「国際博覧会 (EXPO)」と称することができる。最低条件として、各博覧会間に2年以上の間隔を置くことを条件とする。
  • A2認定=小規模国際園芸博覧会
    • 会期は1週間以上3週間以内。
    • 最低6か国代表の参加。
    • A3認定として特定分野を対象にした小規模国際園芸博(専門展示会)もある。

国際性のある国内園芸博覧会(B類)

[編集]
  • B1認定 長期、大規模国内園芸博覧会
    • 3か月以上6か月未満の会期。
    • 園芸に係る全ての範囲を対象とする必要。
    • 国際参加あり。
  • B2認定=短期・専門国内展示会
    • 会期は1週間以上3週間以内。
    • 内容は特定の分野、専門的。
    • 国際参加あり。

歴史

[編集]

1948年ヨーロッパ園芸家たちが国際園芸家協会 (AIPH) を設立し、初めての国際博覧会を1960年にオランダのロッテルダムで開催した。

以後ヨーロッパ各地で定期的に開催され、アジアでは1990年日本大阪市で開催された「国際花と緑の博覧会」(A1) が最初で、以後フィリピン1999年中国昆明昆明世界園芸博覧会A1)、2000年に日本の兵庫県淡路島淡路花博)、2002年2009年韓国安眠島(安眠島国際花博覧会)[1]2004年に日本の静岡県浜名湖畔(浜名湖花博)、2006年に中国の瀋陽瀋陽世博会)とシンガポール (Singapore Garden Festiva)、2006年 - 2007年タイチエンマイ県チェンマイ国際園芸博覧会)、2010年 - 2011年台湾台北国際花の博覧会)、2013年に韓国の順天順天湾国際庭園博覧会)、2019年に中国の北京北京世界園芸博覧会A1)で開催された。

2021年に中国の揚州市儀徴市揚州世界園芸博覧会が予定されている。

日本

[編集]

日本では1985年8月に社団法人日本造園建設業協会が国際園芸家協会 (AIPH) に加盟し、その後国際園芸博覧会の招請している。日本国政府の省庁は国土交通省農林水産省が担当する。

これまでに日本で開催された国際園芸博覧会は下記。

大国際園芸博覧会(A1 会期6か月以内・海外参加可の博覧会)として大阪市で開催。併せて博覧会国際事務局に国際博覧会(特別博)として承認された博覧会である。
小規模国際博と大規模国内博(A2+B1、A2 会期3週間以内・海外参加可、B1 会期6カ月以内の国内博)として淡路島で開催。
小規模国際博と大規模国内博(A2+B1、A2 会期3週間以内・海外参加可、B1 会期6か月以内の国内博)として静岡県で開催。

2027年神奈川県横浜市在日米軍上瀬谷通信施設の跡地で2027横浜国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」(A1) の開催が予定されている[2][3]

脚注

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]