國語問題論爭史
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『國語問題論爭史』 (こくごもんだいろんそうし) | ||
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著者 |
旧版:福田恆存 新版:土屋道雄 | |
発行日 |
旧版:1962年(昭和37年)12月 新版:2005年(平成17年)1月 | |
発行元 |
旧版:新潮社 新版:玉川大学出版部 | |
ジャンル | 評論 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
ページ数 |
旧版:381頁 新版:430頁 | |
コード | 新版:ISBN 4-472-40315-3 | |
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『國語問題論爭史』(国語問題論争史、こくごもんだいろんそうし)は、福田恆存と弟子の土屋道雄による、国語国字問題に関する著書である。
概要
[編集]新旧版がある。旧版は1962年(昭和37年)12月に新潮社、新版は2005年(平成17年)1月に玉川大学出版部で出版された。いずれも表記は、旧字体・歴史的仮名遣。新版は土屋道雄によって大幅な改訂が行われ、正式に土屋道雄名義となっている[注 1]。土屋はその間、國語問題協議會の主事として機関紙『國語國字』の編集を担当し、国語教育者として多くの国語評論・教育本を出版している。
戦前・戦後の多数の文献の調査による著作で、国語国字問題にかかわる諸種の文章を引用論議しつつ、旧字体・歴史的かなづかいの擁護に徹する立場から、旧字体・歴史的仮名遣いを支持した論者には同意補足する評言を加える。
一方で、国字改良論者(漢字制限論・かな専用論・ローマ字専用論)たちは無論、新字体・現代かなづかいを支持する立場の論説には、強く批判的な評言を行っており、論旨は独自なものであることは否めない。
引例
[編集]昭和五十一年十二月、放送批評懇談會編の『使えない日本語』が出版された。第一部は各放送局の「放送禁句集」だが、中には思はず吹き出したくなるものもある。しかも「この『いいかえ集』での用例はあくまでも良識による判斷の基準レベルを示したものですから、ここになければ使っても良いといふふうに即斷しないで下さい」と斷り書きさへある。「うんこ」は大便、「きんたま」は「こうがん」と言へだの、「みみくそそ」は「みみあか」、「めくそ」は「めやに」と言へだの、お節介が過ぎよう。「目糞鼻糞を笑う」といふ諺は「目やに鼻あかを笑ふ」と言ふのだらうか。何とも滑稽ではないか。— 新版336p
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 旧版は福田恆存名義だが、事実上の編者は土屋だった。