土岐恒二
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土岐 恒二(とき こうじ、1935年1月2日[1] - 2014年10月14日)は、日本の英文学者、翻訳家。
英国世紀末文学専門だが、ラテンアメリカ文学の翻訳も行った。
略歴
[編集]1960年に旧・東京都立大学文学部英文科卒業、篠田一士の指導を受け、1965年同大学院博士課程中退。東京都立大学助教授、教授、1999年定年退官し名誉教授、文化女子大学教授。2006年退職。
著書
[編集]- 『照応と総合 土岐恒二個人著作集+シンポジウム』(吉田朋正編、小鳥遊書房) 2020
- 『記憶の宿る場所 エズラ・パウンドと20世紀の詩』(児玉実英と共監修、思潮社) 2005
- 『トマス・ハーディ 詩から小説への橋渡し』(森松健介と共著、音羽書房鶴見書店) 2015
翻訳
[編集]- 『ルー・サロメ 愛と生涯』(H・F・ペータース、筑摩書房) 1964、新版 1985。ちくま文庫 1990
- 『不死の人』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス、白水社) 1968、新版 1985。白水Uブックス 1996
- 「シェリー詩集」(河出書房新社、カラー版世界文学全集 別巻1『世界名詩集』) 1969
- 『アクセルの城 1870年から1930年にいたる文学の研究』(エドマンド・ウィルソン、筑摩叢書) 1972、新版 1985。改訂版・ちくま学芸文庫 2000
- 「キルケー」(フリオ・コルターサル、白水社、『現代ラテン・アメリカ短編選集』) 1972
- 「ディ・ルイス 英文学ハンドブック」(C・ダイメント、研究社出版、シリーズ「作家と作品」) 1972
- 『石蹴り遊び』(コルターサル、集英社、世界の文学29) 1978、集英社文庫(上・下) 1995。水声社 2016
- 「タイピー」、「バートルビー」(ハーマン・メルヴィル、集英社、世界文学全集39) 1979
- 「ドニ・ローセロワ」、「ピカルディのアポロ」(ウォルター・ペイター、集英社、世界文学全集42) 1981。改訳「ペイター全集1」(筑摩書房) 2002
- 『ボマルツォ公の回想』(マヌエル・ムヒカ=ライネス、安藤哲行共訳、集英社、ラテンアメリカの文学) 1984
- 『永遠の歴史』(ボルヘス、筑摩叢書) 1986。ちくま学芸文庫 2001
- 「樹」(M・L・ボンバル、集英社「ギャラリー世界の文学 ラテンアメリカ」) 1990
- 『祈願の御堂』(ラドヤード・キプリング、土岐知子共訳、国書刊行会、バベルの図書館) 1991、新編 2012
- 『夷狄を待ちながら』(J・M・クッツェー、集英社、ギャラリー世界の文学) 1991。集英社文庫 2003
- 『タタール人の反乱 復讐者』(トマス・ド・クインシー、国書刊行会、トマス・ド・クインシー著作集3) 2002
- 『ガストン・ド・ラトゥール』(ウォルター・ペイター、「全集3」筑摩書房) 2008
ジョゼフ・コンラッド
[編集]- 「エイミ・フォスター」(J・コンラッド、集英社、『イギリス短篇24』) 1972
- 「青春」(コンラッド、集英社、世界文学全集61) 1981、のち『中短篇小説集2』(人文書院)に再録
- 「潟」(コンラッド、『中短篇小説集1』(人文書院) 1983
- 『密偵』(ジョセフ・コンラッド、岩波文庫) 1990
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典2015~2017』(日外アソシエーツ、2018年)p.900