圧縮空気エネルギー貯蔵
表示
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年7月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
圧縮空気エネルギー貯蔵 (あっしゅくくうきエネルギーちょぞう、英語:Compressed Air Energy Storage、略称CAES) とは発電に利用するために圧縮した空気をタンクなどに貯蔵したもの。またその発電方式、圧縮空気エネルギーシステムのことを指す。
概要
[編集]CAES の形式には主に2種類存在する。
1つは圧縮空気エネルギー貯蔵ガスタービン(CAES-G/T、英語:Compressed Air Energy Storage Gas Turbine)である。最初に予め外部電力(主に火力発電)によりコンプレッサを回して、圧縮空気を製造し貯蔵しておき、発電の際にその圧縮空気の膨張の力でタービンを回し発電する。[1]1978 年に最初の実用化がドイツのハントルフ(英語:Huntorf)でおこなわれた。しかし、圧縮空気を火力発電所のガスタービンの燃焼効率向上に使うことが前提であり、排気ガスが出る、圧縮時に相当量の熱を失い発電効率が40%と低いなどの問題があり、[2]日本では実用に至っていない。
もう1つは断熱圧縮式圧縮空気エネルギー貯蔵(A-CAES英語:Advanced Compressed Air Energy Storage)である。前述した CAES-G/T の改良したものである。外部電力を電気エネルギー(主に他の再生可能エネルギー)に変え、圧縮時の熱を熱媒に貯蔵し、空気を膨張させるときのエネルギーとして利用することで、[1]熱効率を70%にまであげた。[2]
脚釈
[編集]参考文献
[編集]- 「空気圧縮し電力貯蔵、効率 70~80%に」『日経産業新聞』2022年3月3日
- 「圧縮空気エネルギー貯蔵」エネルギー総合工学研究所、集光型太陽熱技術研究会、2017年8月30 日
- 蓮池宏、日浦俊哉、伊藤雅一、光岡正隆、林泰弘「圧縮空気で電力を蓄電するシステム」 『電気設備学会誌』2019年、39巻 4号、p203
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Compressed Air System of Paris – technical notes Part 1 Part 2 Part 3 Part 4 Part 5 Part 6 (Special supplement, Scientific American, 1921)
- Solution to some of country's energy woes might be little more than hot air (Sandia National Labs, DoE).
- MSNBC article, Cities to Store Wind Power for Later Use, January 4, 2006
- Power storage: Trapped wind
- Catching The Wind In A Bottle A group of Midwest utilities is building a plant that will store excess wind power underground
- New York Times Article: Technology; Using Compressed Air To Store Up Electricity
- Compressed Air Energy Storage, Entropy and Efficiency