地球の太陽面通過 (天王星)
天王星における地球の太陽面通過(ちきゅうのたいようめんつうか)とは、天王星と太陽のちょうど間に地球が入り、太陽面を通過する天文現象である。
概要
[編集]天王星で地球の太陽面通過が起こるのは、紀元前125000年から125000年の25万年間で29404回である。前回は1988年6月20日、次回は2024年11月17日に起こる。なお、次回の地球の太陽面通過時、月は太陽面通過を起こさない。
天王星における地球の太陽面通過は、約31.5年と約36.5年という太陽面通過を起こさない期間を挟み、約31.5年の期間の後は約8年間、約36.5年の期間の後は約9年間、約1年間の期間を置いて連続発生する。すなわち、約8年の期間は8回連続、約9年の期間は9回連続で約1年毎に太陽面通過が発生する。直近の数千年間では、約8年の期間では5月と6月、約9年の期間では11月と12月のみに発生する。この期間は少しずつ遅くなっているが、極めてゆっくりである。例えば、上記の月以外が発生するのは、3710年1月1日が最初である。また、8567年1月2日からは上記の月では全く起こらなくなり、1月と7月にしか発生しなくなる。
太陽面通過の起こる日
[編集]地球の太陽面通過は数が多いので、直近の未来に起こる太陽面通過のみを記す。日付は最大食の日付(UTC)。
年月日 | 最大食 |
---|---|
2024年11月17日 | 02:09 |
2025年11月21日 | 12:00 |
2026年11月25日 | 22:04 |
2027年11月30日 | 09:07 |
2028年12月3日 | 20:09 |
2029年12月8日 | 07:55 |
2030年12月12日 | 20:09 |
2031年12月17日 | 08:52 |
2032年12月20日 | 22:33 |
月の太陽面通過
[編集]地球の衛星である月は、地球とあまり離れていない距離にあるため、地球の太陽面通過が起こる時には、月の太陽面通過も同時に起こっている場合がほとんどである。しかし稀ではあるが、地球のみ、あるいは月のみが太陽面通過を起こし、もう片方が太陽面通過を起こさない場合がある。地球のみ太陽面通過が起こったのは、前回は1949年12月25日、次回は2024年11月17日である。月のみ太陽面通過が起こったのは、前回は1940年11月16日、次回は2408年6月25日である。
同時太陽面通過
[編集]- 地球の太陽面通過および月の太陽面通過が、水星の太陽面通過と同時に起こることはあるが、極めて稀である。前回は紀元前38547年4月11日、次回は5337年6月11日である。
- 地球の太陽面通過および月の太陽面通過が、金星の太陽面通過と同時に起こることはあるが、極めて稀である。前回は紀元前1626年5月16日、次回は39038年11月1日である。
出典
[編集]- Transits of Earth from Uranus Fourmilab
- Transits of Moon from Uranus Fourmilab
- Simultaneous Transits: ±125,000 Years Fourmilab