堺銀行
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堺銀行(さかいぎんこう)は、明治期に大阪府堺市で設立された私立銀行。
1893年(明治25年)に、太田平次、河盛利兵衛ら16名の発起人によって設立。資本金は10万円、株式数2000株、1株額面50円、存立期間を20年とした。
初代頭取には太田平次、取締役には前川迪徳、藤本清七、河盛利兵衛、日置善作、監査役には木谷七平、中橋和之、吉村杢三郎が就任。
その後は順調に業績を伸ばすものの、明治34年の恐慌時には堺銀行も大きな打撃を受ける。明治37年公称資本金を40万に減資し損失金の補填を行う。
満期が近づいた1911年(明治44年)本店用地が阪堺軌道の線路用地として収用されることになり移転・新築問題が浮上。これを機に任意解散した。
沿革
[編集]- 1893年(明治25年)11月27日:設立発起人より株式会社堺銀行定款がまとまる。資本金10万円、株式数2000株。
- 1893年(明治25年)12月2日:設立御願を大阪府知事山田真道あてに提出。
- 1893年(明治25年)12月17日:設立。
- 1893年(明治25年)12月23日:取締役・監査役等を選出。
- 1894年(明治26年)1月6日:開業。
- 1894年(明治27年)1月22日:資本金30万円、株式数6,000株の増資を決議。
- 1894年(明治27年)12月16日:本店移転(堺市甲斐町)。
- 1894年(明治28年)9月9日:大阪支店開業(大阪府東区南本町4丁目)。
- 1896年(明治29年)1月12日:資本金60万円、株式数12,000株の増資を決議。
- 1901年(明治35年)4月:金融恐慌により取付騒ぎがおこる。
- 1901年(明治35年)7月20日:大阪支店廃止。
- 1903年(明治37年)1月30日:資本金40万円、株式数8000株に減資し損失金を補填。
- 1911年(明治44年)6月28日:任意解散。
- 1912年(明治45年)1月28日:清算終了。