塩竈市営汽船
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塩竈市営汽船(しおがましえいきせん)は、塩竈市が運航する公営の定期航路である。塩釜港のマリンゲート塩釜と浦戸諸島を結んでいる。航路愛称は浦戸しおさい海廊。
概要
[編集]1944年8月20日、浦戸諸島へ就航していた民間事業者13航路を買収して船舶17隻・職員50名の規模で塩竈市交通部が発足した。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では塩竈市で震度6強の揺れを観測、市営汽船の乗客・船員・船舶に被害は無かったが、津波により浦戸地区は甚大な被害を受け、マリンゲート塩釜は1階が浸水、寒風沢漁港では浮桟橋が流失、そのほか航路上の障害物の影響などで運航不能となり運休したが、3月26日より限定的に運航を再開した。
航路
[編集]- 8往復が設定されているが、毎日運航されるのは6往復である。
塩釜港ではマリンゲート塩釜内の自販機で乗船券を発売、各島では船内で発売。
2016年7月21日から8月31日にかけて航路愛称を公募した結果、「浦戸しおさい海廊」が採用された[1]。
船舶
[編集]小型船2隻、大型船1隻の3隻を運航している。「うらと」は国内初のバリアフリー対応FRP小型旅客船である。
運航中の船舶
[編集]- しおじ
- うらと
- 2006年竣工、ニュージャパンマリン建造。
- 19総トン、全長18.50m、登録長16.35m、幅4.50m、深さ1.90m、喫水1.60m、ヤンマーディーゼル6CZAP-GT×1基、機関出力529PS、最大速力19.9ノット、航海速力13.5ノット、旅客定員89名[2]
- しおね
過去の船舶
[編集]- みしお
- 1996年3月15日竣工、横浜ヨット建造。「しおね」就航により引退。
- 77総トン、全長26.00m、垂線間長23.00m、型幅6.00m、型深さ2.00m、計画満載喫水1.12m、新潟6NSE-M×1基、機関出力550PS、航海速力13ノット、最大搭載人員263名[4]
※2018年8月大島汽船へ売船 観光船として活躍、2019年5月神奈川県横須賀猿島への多客輸送の為、トライアングルへ貸出。のちに2020年1月いわき市の会社へ売却。現在いわき小名浜港にて観光船改造の為係留中。
脚注
[編集]- ^ 『塩竈市営汽船の航路愛称 決定のお知らせ』(プレスリリース)塩竈市、2016年11月1日 。
- ^ 「我が国初のバリアフリー対応FRP小型旅客船 塩竈市営汽船「うらと」」『SRC News』第67号、日本造船技術センター、2006年4月、6-7頁、2018年8月14日閲覧。
- ^ “新造船「しおね」が就航 70人記念の初乗り/宮城”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2018年3月29日) 2018年8月14日閲覧。
- ^ 「塩竈市営汽船新旅客船「しおじ」について」『SRC News』第33号、日本造船技術センター、1996年6月、8-9頁、2018年8月14日閲覧。