塩谷安男
塩谷 安男(しおのや やすお、1950年8月15日 - 2015年12月)は、日本の弁護士。
経歴・人物
[編集]福岡県出身。東京都立日比谷高等学校を卒業後、一橋大学法学部に進学。日比谷高校では同期の内田樹(フランス現代思想研究、神戸女学院大学教授)、橋本昇二(弁護士、元東京高等裁判所判事)らと交流があった[1]。1975年(昭和50年)3月に一橋大学を卒業後、同年10月に司法試験に合格する。1978年(昭和53年)4月には 東京地方検察庁にて検事任官。福岡地方検察庁検事等を経て、1985年法務省法務総合研究所教官。1989年(平成元年)3月に検事を退官する。
同年4月に弁護士登録(第一東京弁護士会)、塩谷法律事務所開設。1989年から2001年まで洗足学園大学教授をはじめ、洗足学園大学副学長、学校法人洗足学園監事などを歴任する。1998年6月、第一東京弁護士会より戒告処分を受ける。2001年、ルーシー・ブラックマン事件において、被告人側弁護人となる。また同年に有限会社グローバルネットワークが出会い系サイトを紹介するスパムメールをNTTドコモの携帯電話に大量に送信した違法行為により1年間のメール送信禁止処分を受けた事件(横浜地方裁判所2001年10月29日決定)では、グローバルネットワーク側の弁護をおこない、NTTドコモがこの大量メール送信により不当利益を得ていた点を指摘・反駁した。また、株式会社アイ・シー・エフ(偽計の疑いで刑事訴追され、2008年春 東証マザーズ上場廃止)の社外監査役を務めていた。
2003年12月、第一東京弁護士会より戒告処分を受ける。2008年9月、大相撲力士大麻問題では、露鵬側弁護士として活動した[2]。2012年2月、第一東京弁護士会より業務停止3ヶ月の処分を受ける[3]。
2015年12月、逝去。
関連人物
[編集]著作
[編集]- 「共同債権買取機構の実態について」洗足論叢(洗足学園音楽大学)(29)、2000年
- 『実務のための警察職務判例要旨集』真正書籍出版部、1989.8
- (翻訳)Lohman Yew著「シンガポールにおける薬物取締の概観 (アジアにおける薬物犯罪と対策<アジ研25周年記念特集>)」『犯罪と非行』(日立みらい財団)通号 74、1987.11
- (翻訳)Karl Heinz Kunert著「ドイツ連邦共和国の検察制度の現状と課題 / 講演 Karl Heinz Kunert」『罪と罰』(日本刑事政策研究会)24(4)、1987.07
脚注
[編集]- ^ 内田樹 「夜霧よ今夜もクロコダイル-2001年2月」 内田樹の研究室。
- ^ “露鵬らがロ大使館で経緯説明/大麻問題で”. 四国新聞社. 2024年2月29日閲覧。
- ^ “弁護士懲戒処分検索センター”. shyster.sakura.ne.jp. 2024年2月29日閲覧。