塩酸ヒドロキシルアミン
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塩酸ヒドロキシルアミン | |
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別称 Hydroxylamine hydrochloride | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 5470-11-1 |
ChemSpider | 20344 |
EC番号 | 226-798-2 |
ChEMBL | CHEMBL542448 |
RTECS番号 | NC3675000 |
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特性 | |
化学式 | HONH2·HCl |
モル質量 | 69.49 g/mol |
外観 | 白色結晶性固体 |
密度 | 1.67 g/cm3 |
融点 |
155 - 157 °C (311 - 315 °F) - 分解 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | [1] |
EU分類 | Explosive (E) Carc. Cat. 3 Harmful (Xn) Irritant (Xi) Dangerous for the environment (N) |
EU Index | 612-123-00-2 |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R2, R21/22, R36/38, R40, R43, R48/22, R50 |
Sフレーズ | (S2), S36/37, S61 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
塩酸ヒドロキシルアミン(Hydroxylammonium chloride)は、ヒドロキシルアミンの塩酸塩である。
窒素循環や廃水処理にとって重要な硝化作用や嫌気性アンモニア酸化の生物学的中間体となる。
応用
[編集]塩酸ヒドロキシルアミンは、カルボン酸、N-及びO-ヒドロキシルアミンからのオキシムやヒドロキサム酸の有機合成や、C-C二重結合の付加反応に用いられる。
アセチルブロマイド法によるリグノセルロースバイオマスからのリグニンの抽出の際には、溶液からの臭素の除去に用いられる。
表面処理においては、皮張り防止剤、腐食防止剤、洗浄剤添加剤の製造に用いられる。また、医薬品や農薬の製造の出発物質としても用いられる。ゴム工業やプラスチック工業では、抗酸化剤、加硫促進剤、ラジカル捕捉剤として用いられる。また、金属の抽出と遊離化による繊維の染色の定着剤及び染色過程の補助剤、脂肪酸や石鹸の抗酸化剤、カラーフィルムの色素定着剤やエマルジョン添加にも用いられる。
法規制
[編集]日本
[編集]消防法において、第5類危険物(自己反応性物質)であるヒドロキシルアミン塩類に属する。
出典
[編集]- Fukushima, R.S.; Dehority, B.A.; Loerch, S.C. (1 January 1991). “Modification of a colorimetric analysis for lignin and its use in studying the inhibitory effects of lignin on forage digestion by ruminal microorganisms”. J. Anim. Sci 69 (1): 295–304. PMID 2005024. オリジナルの2008年10月10日時点におけるアーカイブ。 .
- Elstner, E.F.; Heupel, A. (February 1976). “Inhibition of nitrite formation from hydroxylammoniumchloride: a simple assay for superoxide dismutase”. Anal. Biochem. 70 (2): 616–20. doi:10.1016/0003-2697(76)90488-7. PMID 817618.