境トンネル (広島県)
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上り線トンネル入口に掲げられた啓発看板 | |
概要 | |
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位置 | 広島県 |
現況 | 供用中 |
所属路線名 | E2A 中国自動車道 |
起点 | 広島県山県郡安芸太田町 |
終点 | 広島県廿日市市 |
運用 | |
開通 | 1983年(昭和58年)3月24日 |
所有 | 西日本高速道路株式会社 |
通行対象 | 自動車 |
技術情報 | |
全長 |
(上り線)459m (下り線)454m |
道路車線数 |
(上り線)2車線 (下り線)2車線 |
設計速度 | -- km/h(法定速度: -- km/h) |
境トンネル(さかいトンネル)は、広島県山県郡安芸太田町と廿日市市にまたがる中国自動車道のトンネル。
長く急勾配のある坂道(トンネル内部の勾配は約4‰)の途中にあり、内部で急カーブとなっているため見通しが悪く、過去に大事故も発生している(後述)。
概要
[編集]※トンネル距離数はトンネル入口手前に設置された標識の記載によるもの。
歴史
[編集]- 1983年(昭和58年)3月24日:中国自動車道・千代田IC - 鹿野IC間が開通と共に供用を開始。
- 1988年(昭和63年)7月15日:上り線トンネル内で火災事故発生。
1990年にも同じく上り線トンネルで死者1名を出す火災事故が発生している。88年の事故と同様に雨によるスリップが原因とみられている。 - 2005年(平成17年)10月1日:日本道路公団民営化に伴い、西日本高速道路に継承。
多重衝突炎上事故
[編集]→詳細は「境トンネル多重衝突炎上事故」を参照
1988年(昭和63年)7月15日に境トンネル上り線で多重衝突炎上事故が発生。車両11台が大破して死者5名、負傷者5名を出す大惨事となった。スリップし車線を塞ぐように停車した普通貨物車を発見した大型貨物車が避けるために停止しようとした際に後続車に追突されたのを発端に事故を知らないままトンネルに入った後続車が次々巻き込まれ多重衝突、車両火災にまで発展した。
その経緯から交通安全対策がなされ上り線のトンネル入口手前まではこの先に境トンネルがあることを示す警告標識が数多く設置され、特にトンネル入り口(上り線のみ)には「家族のためにも安全運転」という標識があった。事故回数の減少や標識の老朽化でトンネル入口の上の標識をはじめ一部は撤去されたが、現在でもいくつかは残されている。
対面通行時代の特記事項
[編集]中国自動車道が開通したばかりの頃は広島北JCT - 鹿野ICの一部区間で暫定2車線で供用していた。境トンネル自体は初期の段階から4車線で通行できたものの、特に上り線の場合はトンネルを抜けた先で対面通行区間となっていたため大変見通しが悪かった。
ギャラリー
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予告標識(上り線)。1.5km前のもの。
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予告標識(上り線)。この後左にR=600のカーブの後、トンネルに入る。
関連項目
[編集]- 中国自動車道
- 境トンネル多重衝突炎上事故
- 日本坂トンネル - 当トンネルと同様、高速自動車道のトンネル内事故による火災が発生したトンネル。