コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

境田昭造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

境田 昭造(さかいだ しょうぞう、1927年4月6日[1] - 1991年9月9日[2])は、日本漫画家である。日本漫画家協会会員。

略歴

[編集]

東京都文京区本郷生まれ[3]駒込学園高等学校をへて[3]、1950年、拓殖大学政経科卒業[2]

在学中から近藤日出造に師事して大人漫画家となり、1950年に漫画集団の同人となる[4]。昭和30年代から40年代にかけて、独特のデフォルメキャラクターを描いて一世を風靡[2]

「若手落語会」「東横落語会」などを主宰した湯浅喜久治と知人だったことから、若手落語家たちと友達同様に交流することになる。談志円楽志ん朝らとは若手時代からつきあいで、1969年からの柳朝・志ん朝の「二朝会」はプロデューサー的に関わった[5][6]

だが、ピストルの不法所持事件を起こし[7]、また1964年に「新人女優との情事事件」がマスコミに取り上げられ、不眠症で飲んでいた精神安定剤の影響のため1966年に精神科に入院した[8]

8ヶ月の入院生活の後、退院しふたたび漫画家として活躍[9]。しかし、1974年12月から奇病が発症(のち溶血性貧血と判明[10])、以降の7年間全く空白の時を過ごした[2]。1982年5月漫画集「魔女の花束」を私家版で出版して復活[2]

著書

[編集]
  • ショック氏 : 拳銃図鑑 私家版 1961
  • おとなのオモチャ 文芸春秋新社 1961
  • 絵本 聖女の行進 私家版 1962
  • 眼玉の女神 境田昭造漫画集 私家版 1963
  • 絵本 神風小町 境田昭造漫画集 私家版 1964
  • 現代ベラボウ紳士録 : 落語ウラ口入門 一水社 1965 (かもめ新書)
  • 眼玉は行動する : 境田昭造漫画集 筑摩書房 1971
  • 魔女の花束 私家版 1982
  • 眼玉の四季 境田昭造漫画集 私家版 1982
  • 魔女の花束 境田昭造漫画集私家版 1983
  • 女神の欠伸 私家版 1984
  • 快人噺家十五面相 新潮社 1984
  • 天女の目眩 境田昭造漫画集 私家版 1985
  • 君子笑変 漫画家たちの昭和史 新潮社 1986
  • 美女咆哮 境田昭造漫画集 私家版 1987
  • 佳人革命 私家版 1988

出典

[編集]
  1. ^ 日外アソシエーツ現代人物情報より
  2. ^ a b c d e 日外アソシエーツ現代人物情報より
  3. ^ a b 『現代ベラボウ紳士録』著者紹介より
  4. ^ 『20世紀日本人名事典』
  5. ^ 『快人噺家十五面相』
  6. ^ 吉川潮『戦後落語史』(新潮新書)
  7. ^ 山本和夫『漫画家 この素晴らしき人たち』(サイマル出版会)P.252
  8. ^ 『快人噺家十五面相』
  9. ^ 『快人噺家十五面相』
  10. ^ 『快人噺家十五面相』