増村紀一郎
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増村 紀一郎(ますむら きいちろう、1941年12月1日 - )は、日本の漆芸家。かすかべ親善大使[1]。人間国宝(重要無形文化財「髹漆」の保持者)。
概要
[編集]1941年(昭和16年)12月1日[2]漆芸家・増村益城(重要無形文化財保持者)の長男として東京都豊島区に生まれる。東京都立豊島高等学校を卒業後[3]、1967年(昭和42年)東京藝術大学美術学部工芸科を卒業し、1969年に大学院美術研究科漆芸専攻を修了した。[4]1982年に東京藝術大学美術学部助手に就任。1990年(平成2年)に助教授へ昇格し、1997年に美術学部教授に就任した。2009年3月に退任し、現在東京藝術大学名誉教授。
年譜
[編集]- 1941年 漆芸家・増村益城(重要無形文化財保持者)の長男として東京都豊島区に生誕。
- 1967年 東京藝術大学美術学部工芸科卒業
- 1969年 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了
- 1982年 東京藝術大学美術学部助手
- 1992年 乾漆朱漆鉢を制作
- 1993年 「塗りの系譜展」東京国立近代美術館・工芸館に招待出品
- 1995年 「ジャパニーズ・スタジオ・クラフツ展」ヴィクトリア&アルバート博物館に招待出品
- 1996年 「現代の美・虹色の漆展」ニューヨーク、ジャパン・ソサエティギャラリーとデンバー州立美術館にそれぞれ招待出品
- 1997年 NHK「土曜美の朝」に出演
- 1998年 宮内庁・正倉院宝物漆皮御袈裟箱を復元し、作成
- 2000年 公益社団法人・日本工芸会理事
- 2002年 紫綬褒章を受章[5]
- 2006年 公益社団法人・日本工芸会漆芸部会長
- 2008年 重要無形文化財保持者に認定される。春日部市民栄誉賞受賞。
- 2009年 神宮に乾漆葉盤を奉納
- 2010年 春日部市親善大使に就任
- 2012年 瑞宝中綬章を受章[6]
主な作品収蔵
[編集]- 東京国立近代美術館
- ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)
- MOA美術館
- 東京藝術大学美術館
- アルゼンチン近代美術館
- ミュンスターラック美術館(ドイツ)
- 神宮美術館
- 国際交流基金
- 九州産業大学美術館
- 長野県木曽漆器館
出典:[7]
受賞歴
[編集]- 1979年 第26回日本伝統工芸展に乾漆朱漆提盤で日本工芸会会長賞 受賞
- 1981年 第28回日本伝統工芸展に乾漆輪花朱漆鉢で朝日新聞賞 受賞
- 1989年 第36回日本伝統工芸展に乾漆朱漆鉢で重要無形文化財保持者選賞 受賞
- 2008年 第16回MOA岡田茂吉賞大賞 受賞
脚注
[編集]- ^ “かすかべ親善大使 増村 紀一郎さん/春日部市公式ホームページ”. www.city.kasukabe.lg.jp. 2019年12月12日閲覧。
- ^ “増村紀一郎の作品一覧-公益社団法人日本工芸会”. www.nihonkogeikai.or.jp. 2019年12月12日閲覧。
- ^ “出典先”. 2024年6月8日閲覧。
- ^ “デザインの森 ゲスト:増村 紀一郎”. www.bsfuji.tv. 2019年12月12日閲覧。
- ^ “美術界年史 2002年(4月 紫綬褒章受章者)”. 東京文化財研究所. 2014年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月26日閲覧。
- ^ “平成24年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 18 (2012年4月29日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月2日閲覧。
- ^ “増村 紀一郎の作家情報・作品販売 - ギャラリージャパン”. ギャラリージャパン - 日本最大級の工芸作品サイト. 株式会社オープンドア. 2024年1月16日閲覧。