夕張観光開発
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夕張観光開発株式会社(ゆうばりかんこうかいはつ)とは、北海道夕張市に本社を持つ第三セクターの観光会社。過去に夕張市が誘致した後、経営が行き詰まったホテル、スキー場を引き取り、引き続き営業を行うなど、市の観光施策を色濃く反映した経営を行ってきたことが特徴。 遊園地等を経営していた第三セクターの株式会社石炭の歴史村観光(2006年に破産)と混同されやすいが別会社である。2007年4月同社と同じく自己破産した。
歴史
[編集]- 1990年(平成2年)- 夕張炭鉱(三菱南大夕張炭鉱)が事実上閉山。夕張市の観光振興への指向が強まる
- 1994年(平成6年)- 観光業振興を目的に、夕張観光開発が設立される
- 1996年(平成8年)- 経営が悪化した「ゆうばりホテルシューパロ」を約21億円で買収
- 2002年(平成14年)- 経営が悪化した「マウントレースイ・スキー場及びホテル」を26億円で買収
- 2006年(平成18年)- 夕張市の財政破綻が表面化。11月には株式会社石炭の歴史村観光の破産に伴い、同社の解雇者を受け入れた。
- 2007年(平成19年)- スキー場、ホテル等が加森観光に委託となり、経営資源を失い自己破産した。負債総額は54億6000万円[1]。
経営問題
[編集]- スキー場、ホテル経営を併せて、1億円以上の黒字を計上する年もあるが、多額の買収費用などで生じた借入金が17億円以上に達する。
- 夕張市の財政再建団体入りが、観光への大きなマイナス要素となっているほか、冬季の収入源であった「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が廃止されるなど、経営は外的要因に大きく左右されている。
脚注
[編集]- ^ 第3セクターの倒産動向調査 (Report). 帝国データバンク. 11 July 2007.
外部リンク
[編集]- ワンダーバレーゆうばり(夕張観光開発株式会社) - ウェイバックマシン(2007年8月19日アーカイブ分)