外後頭隆起

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外後頭隆起
External occipital protuberance
ヒトの頭蓋骨の側面図。
外後頭隆起を赤で示す。
Occipital bone seen from below. Outer surface. (External occipital protuberance visible at top center.)
概要
表記・識別
ラテン語 protuberantia occipitalis externa
グレイ解剖学 p.185
TA A02.1.04.022
FMA 75752
解剖学用語

外後頭隆起(がいこうとうりゅうき、英語: external occipital protuberance)とは、後頭鱗英語版の中央付近に存在する突起であり、その頂点をイニオン(inion)や外後頭隆起点と呼ぶ。

イニオンは、人間の頭蓋骨の後下方に位置する突起の中で、最も目立つ突起である。この突起には、項靭帯英語版僧帽筋が付着している。

イニオン(ἰνίον、iníon、ギリシャ語で後頭骨の意味)は、脳波検査(EEG)において電極配置のための目印として使われる(10-20法英語版)。そこから横方向に左右へと伸びるのが上項線英語版(superior nuchal line)で、その上にかすかに見えるのが最上項線英語版(highest nuchal line)である。

16世紀のアナトリア人の骨を調査したところ、統計的に(男性の骨に比べて)女性の骨では外後頭隆起があまり目立たないことが判明した[1]

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関連項目[編集]

出典[編集]

参照[編集]

この記事にはパブリックドメインであるグレイ解剖学第20版(1918年)185ページ本文が含まれています。

脚注[編集]

  1. ^ Gülekon, IN (2003). “The external occipital protuberance: can it be used as a criterion in the determination of sex?”. J Forensic Sci 48 (3): 513–6. doi:10.1520/JFS2002183. PMID 12762519. 

外部リンク[編集]