大かうさまくんきのうち
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『大かうさまくんきのうち』(たいこうさまぐんきのうち)は、太田牛一が記した豊臣秀吉の一代記。書名は「太閤様軍記の内」の意で、その名の通り、牛一が著した『太閤軍記』(二巻本)の内から抜粋した選集であるが、元本が現存しないため内容も唯一のものとなっている。成立は1610年(慶長15年)前後と推定される[1][2]。
慶應義塾大学が牛一自筆の同書を保有しており、太閤秀吉の軍記物としては、現存する最古の書で、1974年6月に重要文化財に指定された[1][2]。
書籍情報
[編集]刊本
[編集]- 慶應義塾大学附属研究所 編『大かうさまくんきのうち』 3巻、汲古書院〈斯道文庫古典叢刊〉、1975年。ASIN B000J9GMIG
- 中村孝也等 編「太閤さま軍記のうち」『戦国史料叢書. 第1 太閤史料集』人物往来社、1965年、147-224頁。
関連図書
[編集]- 部分を収録して解説
- 小林千草『太閤秀吉と秀次謀反-『大かうさまくんきのうち』私注』筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、1996年。ISBN 4480082999。
- 小林千草『『大かうさまぐんき』を読む: 太田牛一の深層心理と文章構造』東海大学出版部〈東海大学文学部叢書〉、2017年。ISBN 4486021193。
脚注
[編集]- ^ a b “慶應義塾図書館|重要文化財”. 慶應義塾大学. 2017年11月3日閲覧。
- ^ a b “大かうさまくんきのうち〈太田牛一筆〉 文化遺産オンライン”. 文化庁. 2017年11月3日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 大かうさまくんきのうち(外) - 慶應義塾大学メディアセンター デジタルコレクション