大分共通バスカード
大分共通バスカード(おおいたきょうつうバスカード)は、大分交通・大分バス・亀の井バスの各社がそれぞれ発行し、大分市及び別府市を中心とした、該当各社の一部の路線で共通に利用できる磁気式乗車カードである。
従来の共通回数券に代わり2000年3月1日に導入されたが、ICカード「nimoca」への置換えにより、2011年いっぱいで廃止された。以下、特記ない限り廃止時点での情勢を記す。
種類
[編集]種別 | 発売額 | 利用額 |
---|---|---|
一般バスカード | 1,000円 | 1,100円 |
3,000円 | 3,500円 | |
5,000円 | 5,850円 | |
学生バスカード | 1,000円 | 1,250円 |
3,000円 | 3,750円 |
その他、大分交通では同社のみに利用できる、専用の「買物バスカード」(3,000円で3,600円分利用可能)も発行されている(ただし降車時が10:00から16:00の間に限り利用可能)。
利用可能路線
[編集]- 「大分共通バスカード 使えます」のステッカーのある大分交通・大分バス・亀の井バスの一般路線バス(一部利用できない路線もある)。
ただし高速バス・空港連絡バスなど、一部特定の路線では利用できない。なお、各社の分離子会社ではバスカードが導入されず利用できないため、従来通り、それぞれ紙製の回数券を販売している。
利用方法
[編集]※車種によっては「2リーダー車」(中乗り前降り)・「2ウェイ車」(前乗り前降り)が混在しているため、利用する際には注意が必要。
- 中扉から乗車、前扉から降車の車両
- 2リーダー車:乗車用カードリーダーと降車用カードリーダーを設置
- 乗車時と降車時にカードリーダーに通す
- 2リーダー車:乗車用カードリーダーと降車用カードリーダーを設置
- 前扉から乗降の車両
- 2ウェイ車:乗降兼用カードリーダーを設置
- 乗車時と降車時にカードリーダーに通す(乗車時と降車時でカード挿入口と排出口が逆になる)
- 2ウェイ車:乗降兼用カードリーダーを設置
なお、バスカードの残高が不足の場合は「♪ピピピ」の音が鳴ると同時にカードが止まるが、その際は別のカードか現金を合わせて支払うことになる。
販売箇所
[編集]- 大分交通・大分バス・亀の井バスの各営業所・案内所・定期券販売所
- バスカード委託販売所
- バス車内
その他
[編集]- 再発行・払い戻しは、そのカード発行事業者ごとの窓口でしか受け付けない。
- 学生用のカードは通学者以外は利用できない。また、学生証の提示を求められる場合がある。
廃止
[編集]大分バス・大分交通・亀の井バスは2010年3月10日に地場企業・株式会社ニモカとの共同出資でシステム運営会社「大分ICカード開発」を設立し、西日本鉄道が中心となり、株式会社ニモカが発行・運営するICカード「nimoca」を大分県向けの券面に変更した[1]「めじろんnimoca」と同名のサービス名で2010年12月26日から導入した[2]。このため大分共通バスカードは2011年6月30日販売分をもって販売を停止、同年12月31日の運行終了をもって利用を停止した。
2011年10月1日以降、払い戻し額=残額×発売金額÷利用可能額、手数料無料での払い戻しを2013年12月31日まで行う[3]。
脚注
[編集]- ^ 「めじろんnimoca」デザインカードについてのお知らせ (PDF) - めじろんnimoca公式サイト、2012年10月30日
- ^ 12月26日から大分都市圏で「めじろんnimoca」のサービスを開始します。 (PDF) - 大分バス
- ^ 「大分共通バスカード」の販売停止および利用停止について (PDF) - 大分交通・大分バス・亀の井バス
外部リンク
[編集]- 「大分共通バスカード」利用終了について - ウェイバックマシン(2014年8月7日アーカイブ分)