大学講座
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大学講座(だいがくこうざ)は、NHKで1966年4月4日から1982年4月3日まで放送された教育番組である。
概要
[編集]「放送で大学教育」の構想のもと、通信教育大学生の勉学を助け、一般成人にも大学レベルの教育を公開することを目的にした教育番組である。実際には放送大学開学に向けてノウハウを蓄積するのが最大の目的であった。『大学通信講座』を改題して1966年にスタートし、NHKが1970年代前半、関東・関西でアナログUHFテレビの実験放送を行っていた際には、国から受託してUHF実験局独自番組として編成されたこともあった。
放送大学開学に向けて体制が整い始め国からの事業委託が終わり、ラジオ第2での放送が無くなった1976年度ごろから生涯学習番組に路線変更を図り、1982年度『NHK市民大学』に改題した。
NHKラジオ第2
[編集]- 放送期間
- 1966年4月4日 - 1976年4月3日
- 放送時間
-
- 1966・1967年度:月 - 土曜日 05:45 - 06:05/月 - 土曜日 23:40 - 24:00
- 1968・1969年度:月 - 土曜日 05:45 - 06:05/月 - 土曜日 23:00 - 23:20
- 1970年度 - 1973年度:月 - 土曜日 05:45 - 06:05/月 - 土曜日 17:00 - 17:20/月 - 土曜日 23:00 - 23:20
- 1974・1975年度:月 - 土曜日 05:45 - 06:05/月 - 土曜日 23:00 - 23:20
- 放送された講座
- 英語、経済学、政治学、心理学、文学、哲学、数学、教育学
NHK教育テレビ
[編集]- 放送期間
- 1966年4月4日 - 1982年4月3日
- 放送時間
年度 本放送 再放送 1966・1967 月 - 土 06:30 - 07:00
日 08:30 - 09:001968 - 1972 月 - 土 06:30 - 06:57.30
日 08:30 - 08:57.30月 - 土 23:30 - 23:57.30 1973 - 1975 原則毎日 06:30 - 06:57.30 原則毎日 23:30 - 23:57.30[1] 1976 - 1981 月 - 土 06:30 - 06:57.30 月 - 土 23:30 - 23:57.30
1968年度以降、再放送枠が当時の1日最終番組扱いとなり、2分半短縮された。これは、今日のように防災目的として総合系統が常時放送しているのと異なり、昭和時代のNHKが全波余程のことで無ければ日付が変わったら電波を止めたのによる。そのため朝は、7時の時報までの空き時間をBGM付き風景映像で穴埋めし、夜は番組終了後「考える人」複製像→「君が代」の放送終了映像と、“ブーメラン”タイプのID画面による局名告知を流して停波した。終了後の再放送枠に移動した『ドイツ語講座』『フランス語講座』『英語会話II』も、当該枠での放送が続いた間は同様の対応となった。
講座一覧
[編集]1975年度まで
[編集]年度 月 火 水 木 金 土 日 1966 数学 数学 法学 法学 歴史 歴史 生物学 1967 1968 社会学 心理学 歴史 経済学 教育原理 物理学 1969 1970 政治学 1971 心理学 経済学 心理学 法学 自然科学 1972 法学 歴史 教育原理 法学 歴史 教育原理 1973 社会学 法学 社会学 歴史 文学 1974 1975
1976年度以降
[編集]市民文化講座スタイルに移行してからは半期1ユニットでの放送となった模様。各年度上段が上半期、下段が下半期で、氏名は担当講師。
年度 月 火 水 木 金 土 1976 法学
現代社会と法経済学
現代社会と経済学文学
比較文学の展望教育学
日本の近代と教育自然科学
ヒトと脳歴史
歴史・民族・風土文化人類学
異なる文化への接近政治学
政治学のことば心理学
発達のメカニズム社会学
社会科学における人間1977 法学
現代法の課題法学
経済思想の一人とその時代自然科学
システムと情報生態学
日本の近代と教育文学
文学と社会思想史
インドの思想と文化教育学
生命の連鎖と人間心理学
無意識の世界数学
数学思想の展開社会科学
「法」の科学理論1978 政治を見る目 日本文学の"素材" 物質と生命 "知識"の哲学 人間性の心理学 社甫詩抄 "経済学"と市民社会 明治精神の構造 人間の病気と科学 生活変動と法 近世革新思想の系譜 中国古代再発見 1979 現代国際関係論
川田侃日本の近代化と文学
中村光夫行動の生物学
桑原万寿太郎社会的人権と思想
沼田稲次郎中国科学技術史
薮内清社会構造の分析
中根千枝転換期の資本主義
宮崎義一科学と文学
加藤周一情報と認識
北川敏男近代刑法の展開
福田平"発達"の心理学
東洋日本の国家像
上山春平1980 大江戸の文化
西山松之助近代憲法の思想
樋口陽一物性の科学
近角聰信日本人の生活と労働
大河内一男日本語の特質
金田一春彦西欧近代の絵画
高階秀爾日本の中世国家
永原慶二都市と経済
宮本健一遺伝と人間
松永英日本社会の構造
福武直不安の病理
笠原嘉近代演劇の展開
河竹登志夫1981 日本の古代宮都
岸俊夫日本的経営
中川敬一郎日本の現代建築
村松貞次郎女性論の系譜
水田珠枝漢字文化の世界
藤堂明保現代の社会福祉
一番ヶ瀬康子西欧中世世界の展開
今野国雄日本の経済思想
長幸雄人間行動の科学
千葉康則現代行政と法
下山瑛二芸能の成立と伝承
三隅治雄イスラムの世界
嶋田襄平
出典・参考文献
[編集]- NHK年鑑('67 - '82)
脚注
[編集]- ^ 1974年1月16日から翌年3月までにかけては第1次オイルショックに伴う電力節約令により放送休止。
関連項目
[編集]- 放送大学学園、放送大学
- 大学通信講座
- NHK市民大学
- NHK人間大学
- NHK人間講座
- 知るを楽しむ
- NHKエデュケーショナル - NHK子会社で、現在[いつ?]NHKグループとして唯一放送大学の制作支援にあたる