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西鉄太宰府線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大宰府軌道から転送)
太宰府線
概要
起終点 起点:西鉄二日市駅
終点:太宰府駅
駅数 3駅
路線記号 D
運営
開業 1902年5月1日 (1902-05-01)
所有者 太宰府馬車鉄道→太宰府軌道→
九州鉄道九州電気軌道
西日本鉄道
路線諸元
路線総延長 2.4 km (1.5 mi)
軌間 1,435 mm (4 ft 8+12 in)
過去の軌間 914 mm (3 ft
電化 直流1,500 V 架空電車線方式
運行速度 最高100 km/h (62 mph)[1]
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太宰府線(だざいふせん)は、福岡県筑紫野市西鉄二日市駅から福岡県太宰府市太宰府駅までを結ぶ西日本鉄道(西鉄)の鉄道路線である。路線記号はD

天神大牟田線から分岐して太宰府市内の中心部を通る路線で、沿線は住宅地が広がるとともに高校・大学が多く、また太宰府天満宮九州国立博物館などの数多くの観光スポットがあり、福岡都市圏内の通勤・通学路線としての役割と、観光地へのアクセスの役割を併せ持つ。

路線データ

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運行形態

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線内は普通列車のみ運行されており、日中は毎時4本運行されている。大半の列車が太宰府線西鉄二日市 - 太宰府間の線内折り返しで、一部の列車が天神大牟田線の小郡駅まで直通するほか、午前中には下りのみ西鉄福岡(天神)発太宰府行きの直通急行が運行されているが、太宰府線内では普通列車となる(列車方向幕と液晶案内表示は急行のまま)。

日中の一部の列車には改装を施した3000形太宰府観光列車『旅人』が使用される(車両検査時などを除く)。それ以外は天神大牟田線で運用されている車両が終日共通で運用される。

12月31日から1月1日にかけては天神大牟田線とともに終夜運転が行われ、太宰府天満宮への参詣者が多く利用する。1月1日・2日・3日の正月三が日には、太宰府天満宮への初詣客対策で正月ダイヤ(天神大牟田線西鉄福岡(天神) - 西鉄小郡間も同様)となり、西鉄福岡(天神) - 太宰府間の直通急行『初詣号』(ヘッドマーク付き)が運行される。なお、初詣号は通常の急行運用の6両編成で運用され、間合い運用で線内折り返し列車にも使用するため、西鉄福岡(天神)駅と太宰府駅ではヘッドマークの取り付け・取り外し作業が行われる。

毎年10月末に、太宰府天満宮で11月に開催される菊花展に展示される菊を輸送する「菊電車」と呼ばれる列車が大牟田から太宰府まで1本運行される。5000形など一般車が使用される。一般客の乗車はできない。

歴史

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太宰府軌道
種類 株式会社
本社所在地 福岡県筑紫郡太宰府町大字太宰府[2]
設立 1902年(明治35年)5月13日[2]
業種 鉄軌道業
事業内容 旅客鉄道事業[2]
代表者 社長 伊丹弥太郎[2]
公称資本金 500,000円[2]
株式数 10,000株[2]
株主数 11名[2]
主要株主 九州鉄道(9,900株以上保有)[2]
特記事項:上記データは1928年(昭和3年)2月末現在(第54期決算)[2]
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1902年(明治35年)5月15日に設立された太宰府馬車鉄道により建設された路線である。そのため、西鉄では最も歴史のある路線ともいえる。当初は初代九州鉄道(国有化により鹿児島本線となる)二日市駅と太宰府の間を結ぶ軌間914mmの馬車鉄道として建設された。その後、馬力から蒸気動力への動力変更を経て2代目九州鉄道(現在の西鉄天神大牟田線の前身)の傘下に入り、1927年(昭和2年)には太宰府 - 二日市(現在の西鉄二日市駅)間が1435mm軌間に改軌と同時に電化され九州鉄道の支線的存在となった。残りの二日市 - 二日市駅前間は軌間914mmの蒸気動力使用のまましばらく営業が続けられたが、1929年(昭和4年)に廃止されている。

1934年(昭和9年)に親会社となっていた九州鉄道に吸収合併され太宰府線となった。

年表

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駅一覧

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駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
T13 西鉄二日市駅 - 0.0 西日本鉄道T 天神大牟田線 筑紫野市
D01 西鉄五条駅 1.4 1.4   太宰府市
D02 太宰府駅 1.0 2.4  

関連項目

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脚注

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出典

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  1. ^ a b 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』 - ネコ・パブリッシング
  2. ^ a b c d e f g h i 『地方鉄道軌道営業年鑑』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 西鉄電車の全駅に駅ナンバリングを導入します!” (PDF). 西日本鉄道 (2017年1月24日). 2017年1月25日閲覧。

外部リンク

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