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大島商船高専いじめ自殺事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大島商船高専いじめ自殺事件(おおしましょうせんこうせんいじめじさつじけん)は、日本で起きたいじめ自殺事件。

概要

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自殺することとなる生徒は2016年4月に大島商船高等専門学校商船科に入学し、同時にに入った。寮は2人で1部屋の相部屋であり、最初の部屋割は出席番号順であった。その時から同部屋の生徒と同じ商船科の生徒からいじめ行為となる嫌がらせを受けていた。寮に入っていたため寮でも学校でもいじめを受けることとなった。寝ている間もいじめを受けていた。いじめを受けていた生徒は、この期間にリストカットをしていた。しばらくしてから部屋割は好きな者同士となり、自殺することとなる生徒は相部屋の相手が見つからないため、相部屋にしようと思っていた者が別の友人と相部屋になってしまった者と、残り者同士のように相部屋になった[1]

2016年5月[2]の自殺前日にいじめを行っていた生徒が部屋にやってきて、自殺することとなる生徒の周辺に別の生徒が持ち主のわいせつを隠し、自殺することとなる生徒が盗んだことにしてトラブルを起こそうとしていた。本に気付いた自殺することとなる生徒は怒って本を捨てた。それから寮に隣接する校舎に行き飛び降り自殺をした[1]

いじめを行っていた生徒は、自殺した生徒と同室であった生徒が殺したと寮内や校内で触れ回る。このため先輩が同室であった生徒を見に来たり、面識の無い生徒からもとんでもない奴だと思われるようになる。そして同室にいた生徒はいじめを受けるようになる[1]。同室にいた生徒は、2017年12月に自殺未遂をした[2]

学校側は遺族にはいじめは無かったと説明していた[3]2018年3月に大島商船高専が設置者となり第三者委員会が設置される[4]

2019年9月4日に、いじめの被害者であった生徒は、学校側はいじめをしていない生徒を長時間にわたり拘束して威圧的な事情聴取をしていたとして文部科学省に要望書を提出した。代理人弁護士は、現行のいじめ防止対策推進法では高等専門学校のいじめの防止対策は努力義務にとどまっているとして現行法の不備であると指摘した[2]

2020年7月に遺族は信頼できないため第三者委員会の解散を要求する[4]。2020年8月に調査を進めている第三者委員会とは別の新たな第三者委員会が設置され調査が進められることとなる[5]

2021年9月17日、第三者委員会は最終報告書を発表して、自殺した生徒は複数の生徒からいじめを受けていたと認め、自殺はいじめが原因であったと結論付けられた[6]

脚注

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  1. ^ a b c 探偵が暴露。あまりにも酷い大島商船高専いじめ自殺事件の実態”. まぐまぐ(2019年2月26日). 2023年4月25日閲覧。
  2. ^ a b c 高専のいじめ被害者が要望書 高専対象外は防止法の不備”. 教育新聞(2019年9月5日). 2023年4月25日閲覧。
  3. ^ 卒業する加害学生9人戒告 いじめで生徒自殺 山口・大島商船高専”. 朝日新聞(2021年9月24日). 2023年4月25日閲覧。
  4. ^ a b 絶望的な誤認。いじめの定義を勝手に変えた第三者委員会の卑劣”. まぐまぐ(2020年7月30日). 2023年4月25日閲覧。
  5. ^ 大島商船高専学生自殺 新第三者委で再調査へ 遺族「同級生の卒業前に真実を」”. 毎日新聞(2020年8月31日). 2023年4月25日閲覧。
  6. ^ 山口の高1死亡、第三者委「いじめが原因」 学校側の認識不足を批判”. 毎日新聞(2021年9月17日). 2023年4月25日閲覧。