大成建設爆破事件
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大成建設爆破事件(たいせいけんせつばくはじけん)とは、1974年12月10日に東京都中央区[1]で発生した東アジア反日武装戦線「大地の牙」グループによる爆弾テロ事件。連続企業爆破事件の一つである。
標的の来歴
[編集]標的となった大成建設は、かつての大倉財閥系の企業である。大倉財閥は軍需関係で成長したことから「死の商人」の異名をとっている。東アジア反日武装戦線は、「大成建設が1922年に信濃川水力発電所で朝鮮人労働者を大量に虐殺した」「大成建設は日本帝国主義の侵略の尖兵」とし、テロの標的とした。
事件の概要
[編集]東アジア反日武装戦線「大地の牙」グループは、当初はホテルオークラの敷地内にある大倉集古館を爆破する予定であったが、大成建設本社に変更した。
1974年12月10日午前11時、大成建設本社ビルの1階駐車場が爆破された。この爆発により、警視庁築地警察署員や大成建設社員の9人が負傷した。歳末特別警戒実施中に起きた爆弾テロであり、警察は大きな衝撃を受けた。
脚注
[編集]- ^ 当時の大成建設本社は中央区にあった。
参考文献
[編集]- 松下竜一『狼煙を見よ 東アジア反日武装戦線“狼”部隊』
- (読売新聞社・戦後ニッポンを読む、1997年) ISBN 4-643-97116-9
- (河出書房新社・松下竜一その仕事22、2000年) ISBN 4-309-62072-8