くノ一捕物帖 恋縄緋鳥
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(大江戸緋鳥から転送)
『くノ一捕物帖 恋縄緋鳥』(くのいちとりものちょう こいなわひどり)は、石ノ森章太郎による日本の漫画作品。続編の『新くノ一捕物帖 大江戸緋鳥808』(しんくのいちとりものちょう おおえどひどりはっぴゃくはち)についても記述する。
概要
[編集]徳間書店『コミック&コミック』に連載されていた(『恋縄緋鳥』が1973年6/27号 - 1974年3/9号、『大江戸緋鳥808』が1974年4/12号 - 同年9/4号)。
『くノ一捕物帖 恋縄緋鳥』では、捕物帖の要素である推理に加え、「殺し」や「始末」という必殺シリーズのような要素が見られるのが特徴。
『新くノ一捕物帖 大江戸緋鳥808』では、「殺し」という側面が強くなり、下手人も囮によりおびき出すことが多い。なお、『大江戸緋鳥808』は、『恋縄緋鳥』のレギュラーメンバー3人が殺され、緋鳥がその敵討ちをするという「復讐」から話が開始されている。
登場人物
[編集]- 緋鳥
- 長い間、くノ一として闇の世界で暮らしていたが、蛇縄参次の養女となる事で闇から救い出される。『恋縄緋鳥』の頃は、旗野三四郎に淡い恋心を抱いていた。『大江戸緋鳥808』に入ると舞台を吉原に移しアクション要素が濃くなる。
- くノ一とあるが、性交よりも戦闘、殺人術が優れており、レオタード型の鎖帷子を身に纏い、鳥型のかんざしを武器に戦う
- 蛇縄参次
- 黒門町の岡っ引。
- 定吉
- 眉間に傷のある下っ引。
- 旗野三四郎
- 八丁堀定廻り同心。剣の達人。
- 五代目庄司甚内
- 吉原の五代目廓名主。風魔忍者の末裔で情報収集能力に長けている
- 風速伊織
- 将軍の妾腹の子供。
- 鶴亀
- 甚内の廓の使用人。廓内の噂話を聞いては、緋鳥に伝えている。
- 藤野源治郎
- 藤野流道場主。ある事が元で、機密文書と関わる。旗野三四郎と参次と定吉を殺した事から、緋鳥の怒りを買う。
- 金釘の竜
- 藤野源次郎に殺された男。
- 薄雪
- 江戸の花魁。
- 孫太郎南北
- 鶴屋南北(「東海道四谷怪談」の著者)の息子。
- 新佐
- 薄雪と恋を誓い合った旗本の男。
- 井筒周防守
- 藤野源次郎と同輩の男。