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大湖盆地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大湖盆地(だいこぼんち、モンゴル語: Их нууруудын хотгор, Ikh Nuuruudyn Khotgor英語: Great Lakes Depression / Great Lakes' Hollow)は、モンゴルステップ気候地域にある大規模な凹地英語版で、その範囲はオブス県ホブド県バヤン・ウルギー県ザブハン県ゴビ・アルタイ県各県(アイマク)に及ぶ。西の境はアルタイ山脈、東の境はハンガイ山脈であり、北側にはタンヌ・オラ山脈英語版があり[1]、面積は 100,000 km2 (39,000 sq mi) 以上に及び、標高は概ね 750 to 2,000 m (2,460–6,560 ft) になっている。

宇宙から見た大湖盆地。

盆地北辺の一部は、ロシア領にかかっている[1]

この盆地の名称は、そこにモンゴルの主要な6つの湖があることに由来しており、塩湖であるウヴス湖(ウヴス・ヌール)ヒャルガス湖(ヒャルガス・ヌール)、ドルゴン湖(ドルゴン・ヌール)英語版と、淡水であるハル・ウス湖(ハル・ウス・ヌール)ハル湖(ハル・ヌール)英語版アイラグ湖(アイラグ・ヌール)英語版や、その他、多数のより小さい湖が散在している。さらにこの盆地には、14,000 km2 (5,400 sq mi) ほどのソロンチャク英語版の土壌面が広がり、大規模な砂漠も広がっている。北部では、乾燥したステップが卓越しているが、南方では砂漠や砂漠に準じた景観が広がっている。おもな河川は、ホブド川ザブハン川テス川である[1]

生態系

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この盆地は、モンゴルにあって、淡水が得られる主要な場所であり、中央アジアを代表する重要な湿地が見出される。こうした湿地は、互いに接続した浅い湖が、おしなべて砂漠のようなステップが広がる中に帯状のヨシ原を広げていく。こうした湿原は、ヘラサギナベコウミサゴオジロワシサカツラガンインドガンなど、多数の希少な渡り鳥の寄留地となっている。モンゴルの大湖盆地には、モモイロペリカンの個体はほとんど残っていない。鳥たちは、魚や植生の豊富な、川や湖の集水域に生息している[2]

この地域における、魚類の種類は少なく、現れる魚のほとんどは固有種かそれに近いものであり、特に Oreoleuciscus英語: Altai osmans)、カワヒメマス類(英語: graylings)、コウゲンドジョウ類 (英語: stone loach)が目立つ[3]

脚注

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  1. ^ a b c "Great Lakes Depression", Great Soviet Encyclopedia
  2. ^ "Freshwater Issues in Mongolia"
  3. ^ Freshwater Ecoregions of the World: Western Mongolia. Archived 2017-01-16 at the Wayback Machine. Retrieved 15 February 2017.

外部リンク

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座標: 北緯49度18分39秒 東経92度38分15秒 / 北緯49.3108度 東経92.6376度 / 49.3108; 92.6376