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大甚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大甚(だいじん)は、名古屋居酒屋1909年(明治40年)に大甚本店が創業[1]。その後、大甚中店と大甚錦店が開店した.

大甚本店

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大甚本店の写真(2021年11月3日撮影)

歴史

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1907年(明治40年)に創業[1]。以前は御園座付近まで店舗があった[2]が,1945年(昭和20年)に空襲で店舗と家屋が焼失し、バラックで営業をしていた[1]1946年(昭和21年)頃には酒の販売規制により酒を扱うことが出来ず、海藻麺や氷の販売を行っていた[2]1949年(昭和24年)には居酒屋としての営業を再開し、1954年(昭和29年)に2階建てに新築した[1]2021年(令和3年)4月に店で使う徳利や杯のセットを返礼品とし、クラウドファンディングを行った[3]

特徴

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料理はショーケースに並ぶ小鉢を自ら取りにいくセルフ方式である。また、刺身や焼き物は注文すると出来上がると運んでくれる[2]。この方式は1963年(昭和38年)頃に始めた[2]池波正太郎の著書にも「檜の厚い1枚板の卓へ、酢ダコだのモロコだの、野菜の煮物だのアナゴだの、すきなものを一皿ずつもらって、おもうさまのむたのしさも忘れがたい。」と記述されている[4]。料理の種類は曜日で決まっているものもあり、うなぎの山椒煮は月曜と金曜に、サラダは月曜・水曜・金曜がポテトサラダでそれ以外がマカロニサラダとなっている[5]。 お酒は特注の賀茂鶴の樽詰めと菊正宗ビールのみ[6]であり、特製の4斗樽で仕入れている賀茂鶴は多くの客の目当てとなっている[7]2018年(平成30年)に焼酎とハイボールがメニューに追加された[8]. 基本的に店内に並ぶ長机に相席するスタイルを取るのが特徴である[7]。また、勘定時には店主がそろばんで計算をするのも特徴である[9]

大甚中店

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大甚中店の写真(2021年11月14日撮影)

のれん分けとして1951年(昭和26年)~1952年(昭和27年)に大甚中店が開店した[8].開店の時の経営は2代目甚一の弟が担った[8]

大甚錦店

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大甚錦店の写真(2021年11月28日撮影)

大甚本店の雰囲気を引き継ぐものとして中区錦三に開店した[10]。 名古屋市内で居酒屋を経営する奥志摩グループが経営している[10]。 本店にはない立ち飲み席があったり、営業時間が正午から深夜0時であることなど本店と異なる点もある[10]

参考文献

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  • 『名古屋さんぽ』交通新聞社、2016年1月1日、56頁。 
  • 永井美穂 (1989-04-01). 名古屋夢先案内. 保育社. pp. 86-87 
  • 『名古屋の居酒屋』リベラル社、2011年、8-11頁。 
  • 大竹敏之『なごやじまん』ぴあ(株)中部支局、2017年9月1日、136-139頁。 
  • 『名古屋本 この街は、やみつきになる。』枻出版社、2017年3月30日、30-31頁。 
  • 『名古屋名酒場案内2019』ぴあ(株)中部支社、2018年12月30日、60頁。 
  • 『まんぷく名古屋』KADOKAWA、2001年、101-104頁。 
  • 豊田直也 (2019年11月20日). “「大甚」錦三にオープン”. 中日新聞: p. 12 
  • 竹田弘毅 (2021年6月3日). “飲食の未来「お客さんと」”. 中日新聞: p. 7 
  • 池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』新潮社、1981年10月27日、181頁。 
  • 大竹敏之『名古屋の酒場』星雲社、2019年11月20日、9頁。 

脚注

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  1. ^ a b c d 『名古屋さんぽ』交通新聞社、2016年1月1日、56頁。 
  2. ^ a b c d 『名古屋の居酒屋』リベラル社、2011年、8-11頁。 
  3. ^ 竹田弘毅 (2021年6月3日). “飲食の未来「お客さんと」”. 中日新聞: p. 7 
  4. ^ 池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』新潮社、1981年10月27日、181頁。 
  5. ^ 大竹敏之『なごやじまん』ぴあ(株)中部支局、2017年9月1日、136-139頁。 
  6. ^ 『名古屋本 この街は、やみつきになる。』枻出版社、2017年3月30日、30-31頁。 
  7. ^ a b 『名古屋名酒場案内2019』ぴあ(株)中部支社、2018年12月30日、60頁。 
  8. ^ a b c 『名古屋の酒場』星雲社、2019年、9頁。 
  9. ^ 『まんぷく名古屋』KADOKAWA、2001年、101-104頁。 
  10. ^ a b c 豊田直也 (2019年11月20日). “「大甚」錦三にオープン”. 中日新聞: p. 12 

外部リンク

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