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大神海運

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社大神海運
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
906-0001
沖縄県宮古島市平良字大神16[1]
設立 1977年
業種 海運業
法人番号 6360003005178
事業内容 客船による一般旅客の航送
代表者 社長 与那城敏[2]
従業員数 5名
主要株主 大米グループ[注釈 1]、共和産業、先嶋建設、宮古環境保全センター、とみや商会、パラダイスプラン[2]
外部リンク http://oogamikaiun.com/
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株式会社大神海運(おおがみかいうん)は、沖縄県宮古島市に本社を置く海運会社である。

概要

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1977年に設立され、同年4月1日に定期航路を開設[4]宮古島北部にある島尻漁港と大神島の大神漁港の間で一般旅客定期航路を運航している[5]。かつては合名会社であったが、経営安定化のために地元企業から融資を受け、2020年2月5日に株式会社に改組した[1]。融資を行い、株式を保有するのは、大米グループ[注釈 1]、共和産業、先嶋建設、宮古環境保全センター、とみや商会、パラダイスプランの6社[2]

近年、観光客の増加とともに旅客数は増加傾向にあり、2013年度[注釈 2]までは1万人台だった旅客数は、2014年度に初めて2万人を超えた。2017年度には、前年度から、5,071人増えて過去最高の33,805人となり、初めて3万人を突破した[6]

航路

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一般旅客定期航路
  • 島尻漁港(宮古島) - 大神漁港(大神島)
    • 航路距離約5.5km、所要時間約15分、1日4往復[7][注釈 3]

船舶

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運航中の船舶

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  • ウカンかりゆす
2022年3月30日就航。18総トン、最高速力16.0ノット、旅客定員50名[9]
瀬戸内クラフト建造。沖縄県の離島航路運航安定化支援事業を活用して建造された[10][11]
「ウカン」は大神の地元での呼び名、「かりゆす」は喜びや縁起がいいことを表す[11]

過去の船舶

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  • かりゆす1号
1977年4月1日就航[4]
  • かりゆす2号[4](かりゆす[12]
1982年就航[4]
  • ニューかりゆす[12]
1991年就航[4]。12総トン、最高速力18.66ノット、航海速力14.0ノット、旅客定員30名。瀬戸内クラフト建造[13][14]
  • スマヌかりゆす
2010年(平成22年)3月19日進水、4月6日就航[4][8][15][12]15総トン、最高速力16.9ノット、航海速力14.0ノット、旅客定員60名(椅子席30名、立席30名)[16][17]
瀬戸内クラフト建造、沖縄県離島海運振興株式会社保有[18]
「スマヌ」は「島の」、「かりゆす」は「縁起がよい」、「めでたい」という意味[16]。バリアフリー設計で、車いすにも対応。スマヌかりゆすの就航により、島尻-大神間は約5分短縮され約10分となった。沖縄県離島海運振興株式会社が所有し、大神海運にリース(5年間のリース期間終了後、大神海運に簿価で売却予定)[12]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 大米グループは、株式会社大米建設、株式会社南西建設、南西海運株式会社等から成る[3]が、どの会社が大神海運の株式を保有するのかは不詳。
  2. ^ 当社の会計年度は前年10月から当年9月まで(たとえば、2013年度は2012年10月から2013年9月まで)であり、輸送旅客実績も会計年度に合わせて集計している。
  3. ^ かつては夏季(3月から9月)は5往復、冬季(10月から2月)は4往復であった[8]

出典

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  1. ^ a b 株式会社大神海運の情報”. 国税庁法人番号公表サイト. 国税庁. 2020年3月16日閲覧。
  2. ^ a b c “大神海運、再スタート 地元企業6社が支援/生活航路安定へ資金注入”. 宮古毎日新聞. (2020年3月14日). オリジナルの2022年4月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220419063635/https://www.miyakomainichi.com/news/post-129478/ 
  3. ^ グループ会社”. 株式会社大米建設. 2020年3月16日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 会社情報”. 合名会社大神海運. 2020年3月16日閲覧。
  5. ^ 合名会社大神海運”. 合名会社大神海運. 2020年3月16日閲覧。
  6. ^ “大神海運17年度輸送旅客実績 過去最高の3万3800人”. 宮古毎日新聞. (2018年2月2日). オリジナルの2022年4月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220419063750/https://www.miyakomainichi.com/news/post-105654/ 
  7. ^ 大神島”. 大神島自治会. 2022年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月19日閲覧。
  8. ^ a b “大神島、新造船「スマヌかりゆす」の就航を祝う”. 宮古新報. (2010年5月28日). オリジナルの2022年4月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220419063933/http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=1206&continue=on 
  9. ^ 株式会社大神海運”. 株式会社大神海運. 2022年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月19日閲覧。
  10. ^ “大神に新造船就航/島尻漁港結ぶ定期船”. 宮古毎日新聞. (2022年3月31日). オリジナルの2022年3月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220331023523/https://www.miyakomainichi.com/news/news-165022/ 
  11. ^ a b “大神―島尻定期航路「ウカンかりゆす」就航”. 宮古新報. (2022年3月30日). オリジナルの2022年3月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220329224212/http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=25917&continue=on 
  12. ^ a b c d “島の活性化に期待/島尻-大神間”. 宮古毎日新聞. (2010年5月28日). http://www.miyakomainichi.com/2010/05/1418/ 2018年2月6日閲覧。 
  13. ^ 建造実績 瀬戸内クラフト
  14. ^ 離島航路の現況3
  15. ^ “大神海運 新造船スマヌかりゆすが就航”. 宮古新報. (2010年4月9日). http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=886&continue=on 
  16. ^ a b 株式会社大神海運”. 株式会社大神海運. 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月19日閲覧。
  17. ^ 15総トン型軽合金製旅客船 スマヌかりゆす”. 瀬戸内クラフト. 2021年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月16日閲覧。
  18. ^ 離島関係資料(平成29年1月)第3 交通・通信 (PDF) 沖縄県

外部リンク

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