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大網膜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大網
腹膜垂直断面図。 主要腹腔は赤色、網嚢は青色(大網は左にラベルされている)。
消化管腸間膜の発達の2段階のイメージ図。矢印は網嚢の入り口を示している。
概要
由来 en:Dorsal mesentery
表記・識別
グレイ解剖学 p.1157
TA A10.1.02.201
FMA 9580
解剖学用語

の下側(大弯)から下方へエプロンのようにの前に垂れ下がった腹膜大網(だいもう、:Greater omentum)(大網膜)という。特に大網の上部は胃結腸間膜(gastrocolic ligament)と呼ばれる。大網は発生のはじめには薄く半透明であるが、次第に膜の結合組織を走る血管を中心にして脂肪組織やリンパ球形質細胞などが集まるため黄褐色を呈するようになる。大網は移動性が豊かであるので、炎症の原因となる個所を包んで腹腔内全体への波及を防いでいる。このため、大網がまだ十分発達していない小児では虫垂炎が破裂すると腹腔内に拡がりやすい。大網は脂肪の貯蔵にも関係している。

関連項目

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外部リンク

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