大越義久
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大越 義久(おおこし よしひさ、1949年3月27日 - )は、日本の刑法学者。東京大学名誉教授。神奈川県生まれ。
略歴
[編集]神奈川県立川崎高等学校卒、1971年上智大学法学部卒業。73年上智大学大学院法学研究科修士課程。
1980年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、「共犯の処罰根拠」で法学博士の学位を取得。
筑波大学助教授、神戸大学教授、大阪地裁判事等を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。
2013年より神奈川大学法科大学院教授。2019年神奈川大学定年退職。
学説
[編集]上智大学修士課程では内田文昭に学び、東京大学博士課程で平野龍一に学ぶ。 我が国では共犯の処罰根拠については、必要的共犯など共犯の問題と関連して論じられるに留まり、それ自体を中心に扱った研究は無かった。そのような状況の中で共犯の処罰根拠を自覚的に扱い、惹起説が通説という位置づけを与えられる足がかりとなった[2]。
著書
[編集]- 『共犯の処罰根拠』 (青林書院新社、1981年)
- 『共犯論再考』 (成文堂、1989年)
- 『刑法解釈の展開』 (信山社出版、1992年)
- 『刑法総論 第5版』 (有斐閣、2012年、初版1991年)
- 『刑法各論 第4版』 (有斐閣、2012年、初版1999年)
- 『教材刑事法入門』 (東京大学出版会、1999年10月)
- 『刑罰論序説』 (有斐閣、2008年5月)
- 『現代の犯罪と刑罰』 (放送大学教育振興会、2009年)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ zuroku2014.pdf - 放送大学教育振興会
- ^ 豊田兼彦「共犯処罰根拠論 大越義久『共犯の処罰根拠』」伊東研祐・松宮孝明編『リーディングズ刑法』(法律文化社、2015年)収録、321頁