大阪市生野区自宅傷害致死事件
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大阪市生野区自宅傷害致死事件(おおさかしいくのくじたくしょうがいちしじけん)とは、2010年に起きた兄弟げんかで兄が窒息死させたとして傷害致死の疑いで起訴された事件である。起訴された被告は、無罪判決が確定した。
概要
[編集]大阪市生野区自宅傷害致死事件は2010年9月19日にAが自宅で弟Bの再雇用をめぐって喧嘩になり、Bが死亡した事件である。検察はAがBの首を絞めて殺害したとして傷害致死の疑いで2010年10月に起訴した。それに対してAは、弟の動きを抑え込むために首のあたりを押さえていただけと主張して容疑を否認していた。
2011年7月22日、一審大阪地裁は無罪判決(求刑懲役四年)を下した。判決では、検察官と会話する様子を収めた取り調べ時のDVDから、首を絞めたことを結果的になってしまったというように話していたにもかかわらず、検察官が作成した調書では首を絞めている認識があったかのように読めるとして信用性を否定した。そして、殴りかかってきた弟を止めようとした被告には首を絞めている認識がなかったとして誤想防衛の成立を認めた。
裁判員裁判での全面無罪は9件目で無罪判決確定は4件目である。
外部リンク
[編集]- “裁判員裁判で全国9件目の無罪 誤想防衛の成立を認定、大阪地裁”. MSN産経ニュース. (2011年7月21日). オリジナルの2011年7月26日時点におけるアーカイブ。 2013年11月9日閲覧。
- 大阪地検が控訴断念へ 裁判員裁判の無罪判決 - MSN産経ニュース(2011年8月4日付)