コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

天下布武〜英雄たちの咆哮〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天下布武
〜英雄たちの咆哮〜
ジャンル 歴史シミュレーションゲーム
対応機種 メガCD
開発元 ゲームアーツ
発売元 ゲームアーツ
プロデューサー 宮路洋一
ディレクター 宮路武
シナリオ 上坂哲
プログラマー 大畑和幸
浜田憲一
音楽 青島伸幸
石母田守
KASS
園田容子
西隆宏
美術 上村眞理子
毛利彰
人数 1人 
メディア CD-ROM
発売日
  • 日本 1991年12月28日 (1991-12-28)
テンプレートを表示

天下布武〜英雄たちの咆哮〜』(てんかふぶ えいゆうたちのほうこう)は、1991年12月28日メガCDソフトとしてゲームアーツから発売された戦国時代が題材のシミュレーションゲーム

概要

[編集]

メガCD本体とほぼ同時期に発売された。ジャケットのイラストは毛利彰。1人プレイ専用。難易度は高いが戦略性の強さから根強い人気を誇る。

シナリオは「群雄割拠(1555年)」「天下布武(1575年)」「本能寺炎上(1582年)」「関ヶ原(1600年)」の4種類があり、好みの人物を選んでゲームを進める。配下武将は大名が与えた知行の範囲で戦力を整えることが可能で、重臣・外様(降伏)大名による軍団で構成される。他の大名に降伏してもゲームを続行でき、謀反を起して再び独立することも可能となっている(降伏大名からスタートする大名もある)。

約1,200人の武将が登場し、武将一人一人に顔のグラフィックスと家紋が充てられている。オープニング・エンディングデモにはメガCDの大容量を生かした実写動画が採用されている。江戸時代前・中期の人物までフォローされ、吉良上野介浅野内匠頭原田甲斐新井白石まで登場する。ただし古い作品だけあり、三河吉良氏の上野介が土佐で登場するなどのミスもある。

スタッフ

[編集]
  • ディレクター:宮路武
  • プログラマー:大畑和幸、浜田憲一
  • デモンストレーションプログラマー:上條有
  • CGクリエイター:三橋正邦
  • グラフィックデザイン:高橋秀信、岡野崇宏、柴川伸行、瀬川佳久、和田明子、佐藤晃子
  • テクニカルサポート:小山洋幸、増渕利道
  • サウンドプロデュース:笠谷文人
  • ミュージック:青島伸幸、石母田守、KASS、園田容子、西隆宏
  • MIX:KASS
  • ナレーション:佐藤正宏
  • ミュージックエディター:国島憲一
  • データエディター:岡野崇宏、木下郁
  • アートワーク:上村眞理子
  • タイトルロゴ:須山卓也
  • パッケージイラスト:毛利彰
  • テストプレイ:阿部直、小川陽平、岩瀬晃一、柏木朗、金井秀樹
  • スプリクタ:上坂哲
  • マネージメントディレクター:内田敏幸
  • プロデューサー:宮路洋一
  • エグゼクティブプロデューサー:松田克弘

移植版

[編集]
No. 発売日 対応機種 タイトル 開発元 発売元 メディア 備考
1 日本の旗1995年12月22日 スーパーファミコン 戦国の覇者〜天下布武への道〜 ビッツラボラトリー バンプレスト ロムカセット メガCD版のリメイク
2 日本の旗2022年10月27日 メガドライブ ミニ2 天下布武〜英雄たちの咆哮〜 エムツー セガ プリインストール メガCD版の移植

評価

[編集]
評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通28/40点[1]
メガドライブFAN23.24/30点[2]
BEEP!メガドライブ32/40点(ドッグレース)[3]
9.0125/10点(読者レース)[4]
メガドライブ大全肯定的[5]
受賞
媒体受賞
メガドライブ・アカデミー賞
(1992年度)
シミュレーション部門 1位[6]
メガドライブ・アカデミー賞
(1992年度)
サードパーティ作品賞 4位[6]
メガドライブ・アカデミー賞
(1992年度)
無差別最優秀作品賞 4位[6]
メガドライブ・アカデミー賞
(1992年度)
最優秀演出賞 4位[6]
メガドライブ・アカデミー賞
(1992年度)
最優秀音楽賞 6位[6]
メガドライブ・アカデミー賞
(1992年度)
最優秀美術賞 5位[6]
メガドライブ・アカデミー賞
(1992年度)
最優秀パッケージ賞 4位[6]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計28点(満40点)となっている[1]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.24点(満30点)となっている[2]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「ゲームアーツの作品らしく、システム面でも細かい点までこだわった作りになっていて、武将の身分や戦闘時の陣形なども細かく設定されている」と紹介されている[2]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.15 4.14 3.54 3.79 3.86 3.76 23.24
  • ゲーム誌『BEEP!メガドライブ』の「ドッグレース」では8・7・8・9の合計32点(満40点)[3]、「読者レース」では9.0125点(満10点)となっている[4]。また、読者投票による「メガドライブ・アカデミー賞」ではシミュレーション部門で1位、サードパーティ作品賞で4位、無差別最優秀作品賞で4位、最優秀演出賞で4位、最優秀音楽賞で6位、最優秀美術賞で5位、最優秀パッケージ賞で4位を獲得している[6]
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「1196人もの武将と、顔CGのデータ量は圧巻」、「大名の石高をベースに兵士の動員数が決まる『知行制』を再現し、負けても『降伏大名』として続けられるシステムが先進的だった」と評している。[5]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 天下布武〜英雄たちの咆哮〜 まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年2月20日閲覧。
  2. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、90頁。 
  3. ^ a b BEEP!メガドライブ』1992年2月号、SBクリエイティブ 
  4. ^ a b BEEP!メガドライブ』1992年4月号、SBクリエイティブ 
  5. ^ a b 「Chapter 04 1991年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、106頁。ISBN 9784872338805 
  6. ^ a b c d e f g h BEEP!メガドライブ』1993年2月号、SBクリエイティブ 

外部リンク

[編集]