天才バカボン パイロットフィルム
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『天才バカボン パイロットフィルム』は、1968年頃に日本放送映画(のちの東京テレビ動画→日本テレビ動画)が製作したとされる『天才バカボン』のパイロット版アニメ[1]。当時としては珍しくカラーで制作され、日本テレビ系列で1968年10月から、15分もしくは30分番組として放送される予定だったが[2]、作品上の問題と諸般の事情から企画は頓挫し、幻に終わる[3]。作品の現存状況は一切不明。
なお、東京ムービーが製作した無印版『天才バカボン』のパイロットフィルムは、再編集され「スキーがなくてもヤッホーなのだ」(第32話)として放映されたのち、DVDに収められている。
余談だが、『COM』1968年12月号にはスタジオ・ゼロ製作でのテレビアニメ化も検討されたこと[4]、『COM』1969年1月号にはテレビ化の企画はいくつかあり、フジオ・プロは実写化に気持ちを傾けていたことが記載されている。
参考文献
[編集]- 名和広『赤塚不二夫というメディア 破戒と諧謔のギャグゲリラ伝説「本気ふざけ」的解釈 Book2』P35(2014年8月、社会評論社)
- 名和広『 天才・赤塚不二夫とその時代 文化遺産としての赤塚マンガ論』P160(2022年1月、デザインエッグ社)
- コノシート『幻のアニメ制作会社 日本放送映画の世界』P299-301(2023年12月、同人誌)