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天野忠夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1993 Prossimo コードレスフォン/デザインミュージアム・ロンドン(英)展示作品

天野 忠夫(あまの ただお、1956年 - )はミラノを拠点とする日本人のデザイナー。1987年よりイタリアと日本で活動開始。1991年よりStudioTAD (ミラノ)代表。師事したイタリア人建築家やデザイナーの影響で、プロダクト・デザインからインテリア・空間デザイン、景観デザインまで手がける。ローゼンタール社(独)から日本人として初めて[1]陶磁器のシリーズが製品化される。作品はデザイン・ミュージアム(ロンドン)などに展示され、雑誌ドムスで紹介される[2]。空間デザインではミラノサローネでのレクサス展などの展示会・見本市での企画・運営を担当[3]。ミラノ工科大学などで教育活動にも従事[4]。デザイン誌などに寄稿[5]。特にミラノサローネは1987年より継続して視察し、2005年よりミラノサローネの主催者COSMITの日本マーケットPRのコンサルタントを担当[6]

来歴・人物

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1956年(昭和31年)、山梨県に生まれる。武蔵野美術短期大学デザイン科(工芸デザイン専攻)卒業後、同大学専攻科(工芸デザインコース)終了。モノプロデザイナーズを経て、1997年に渡伊。アンジェロ・マンジャロッティ建築事務所、ロベルト・サンボネ事務所を経て、1991年よりフリーランスデザイナーとしてスツーディオTAD(StudioTAD)をミラノで主宰。範囲はプロダクトデザイン、グラフィック、インテリア、展示会、景観、環境に及び、デザイン・コンサルタント、デザイン・プロデューサーも行なう。

教育にも関与し、ミラノ工科大学、ドムス・アカデミー(伊)や武蔵野美術大学、東京造形大学、SFCなどでワークショップや講義。東京商工会議所などでセミナーもする[7]。2001年にはミラノ工科大学と武蔵野美術大学の姉妹校提携に寄与する[8]

1990年より日経デザイン誌などに寄稿。その後、継続してイタリア情報を提供[9]

インテリア・デザインの見本市と言われているミラノサローネは1987年より継続して視察し、2005年よりミラノサローネの主催者COSMITの日本マーケットPRのコンサルタントを担当。日本語HPやポスターを製作[6]。サローネ会期中は見本市会場のインターナショナルPRデスクにStudioTADの日本人スタッフが常駐する。

2010年-2011年に、ミラノで初の日本関連総合イベント、ミ・ジャパン(Mi Japan)を企画・運営する。

略歴

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  • 1956年 山梨県に生まれる
  • 1977年 武蔵野美術短期大学デザイン科 (工芸デザイン専攻)卒業
  • 1978年 同大学専攻科(工芸デザインコース) 終了
  • 1978年-1981年 天馬合成樹脂株式会社(現、天馬株式会社)デザイン室勤務
  • 1981年-1987年 モノプロデザイナーズ(株)デザイン室勤務
  • 1987年 ペルージャ外国人大学イタリア語 語学研修
  • 1987年-1988年 アンジェロ・マンジャロッティ建築事務所勤務
  • 1988年 ロベルト・サンボネ デザイン事務所勤務
  • 1988年-1991年 サンボネ(株)契約デザイナー
  • 1991年 StudioTAD設立(MILANO)現在に至る

展示会の設計・設営コンサルタント

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  • 1996年 ミッソーニの世界展(セゾン美術館)
  • 1997年-2012年 国際アイウェアー見本市 MIDO展(ミラノ)
  • 1998年 国際金属加工・ロボット見本市 BIMU展(ミラノ)
  • 1999年-2012年 国際アイウェアー見本市 SILMO展(パリ)
  • 2002年-2010年 国際シューズ見本市 Micam展(ミラノ)
  • 2004年 サローネ国際家具見本市 Okamura展(ミラノ)
  • 2005年 愛知万博イタリア館
  • 2005年-2006年 ミラノサローネ LEXUS展(ミラノ)
  • 2005年-2008年 ミラノサローネ TOTO展(ミラノ)
  • 2006年-2007年 TOD'S 表参道、新作発表会 
  • 2006年 ミラノサローネ Pioneer展(ミラノ)
  • 2006年 ミラノサローネ DoCoMo展(ミラノ)
  • 2006年 ミラノサローネ KOKUYO展(ミラノ)
  • 2007年 ミラノサローネ「つなぐ」展(ミラノ)
  • 2007年-2008年 ミラノサローネ Yamaha展(ミラノ)
  • 2007年 エウロルーチェ国際照明見本市 Stanley展(ミラノ)
  • 2007年 アンビエンテ国際家庭用品見本市 ONAO展(フランクフルト)
  • 2007年 オプティ国際アイウェアー見本市 Hamamoto展(ミュンヘン)
  • 2008年 マチェフ国際家庭用品見本市 ONAO展(ミラノ)
  • 2008年 サローネ国際家具見本市 SOZO-Comm展(ミラノ)
  • 2008年 ミラノサローネ Toshiba展(ミラノ)
  • 2008年-2010年 ミラノサローネ Panasonic電工展(ミラノ)
  • 2012年 ミラノサローネ LIXIL展(ミラノ)

受賞歴

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  • 1983年 日本洋食器デザインコンペティション燕市長賞
  • 1986年 第一回国際陶磁器コンペティション美濃 '86審査員特別賞
  • 1991年 国際オフィス家具コンペティション「TRAU1991」2位 (イタリア)
  • 1991年 第一回国際スペースデザインコンペティション 1991入選 (イタリア)

展覧会・見本市出品

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  • 1988年-1990年 「Tra il Mare e il Fare展」Villa Bernocchi , Premeno (イタリア)
  • 1989年 ギャラリー“Disigno” , Bologna (イタリア)
  • 1990年 ギャラリー NOMO, Nomo-Novara (イタリア)
  • 1993年 ギャラリー“ALPHA CENTAURI”, Parma (イタリア)
  • 1993年 MIA展, Monza (イタリア)
  • 1993-1996年 ギャラリー“NIMIUS”, Milano (イタリア)
  • 1994-1995年 デザイン・ミュージアム, London (イギリス)
  • 1996-1997年 リビングデザインセンター OZONE (東京)
  • 1999年 現代日本のセラミックデザイン展 (名古屋)
  • 2001-2002年 Salone Satellite、Milano (イタリア)

ワークショップ・講演会・セミナー

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  • ミラノ工科大学、ドムス・アカデミー、IED(伊)、武蔵野美術大学、東京造形大学、SFC慶應大学湘南藤沢キャンパス、ルネサンス・デザインアカデミー
  • 名古屋国際デザインセンター、山梨県デザインセンター、甲府商工会議所、EDO-東京商工会議所千代田支部、OBK-大田ビジネス創造協議会、

所属・団体

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  • SEMI イタリア外国人記者クラブ 正会員
  • ADI イタリア工業デザイナー協会 正会員
  • Associazione Eu Japan 理事長
  • ミラノ工科大学、デザイン学部契約教授

参考文献

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脚注

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  1. ^ 日経デザイン1997年3月号66ページ
  2. ^ DOMUS,1997年-795号News24
  3. ^ 日経アーキテクチャー2007年6-25、5ページ
  4. ^ http://www.polo-como.polimi.it/organizzazione/dettagli_docente.php?id_nav=5390&aa=2008&sede_cds=co&k_docente=331757&n_docente=AMANO%20TADAO
  5. ^ 日経デザイン2003年6月号38ページ
  6. ^ a b http://www.milanosalone.jp/toiawase/
  7. ^ http://you2.jp/ao/class-52.htm
  8. ^ http://www.musabi.ac.jp/collaboration/international/affiliated/
  9. ^ 日経デザイン1990年12月号158ページ

外部リンク

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