女はポルノを読む
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女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム | ||
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著者 | 守如子 | |
発行日 | 2010年2月20日 | |
発行元 | 青弓社 | |
ジャンル | ポルノグラフィ論、ジェンダー論 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | ソフトカバー | |
ページ数 | 246 | |
コード | ISBN 978-4-7872-3310-3 | |
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『女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム』(おんなはポルノをよむ じょせいのせいよくとフェミニズム)は、守如子による2010年の書籍[1]。
概要
[編集]本書では、男性向けと考えられがちなポルノグラフィを女性も楽しんでいるという前提に立ち、漫画のポルノグラフィについて論じている[2]。フェミニズムがポルノグラフィをどのように評価してきたかや、女性向けポルノグラフィの成立に至る過程、読者像、男性向けとの差異についても言及している[3]。ボーイズラブについても学術的に論じている[4]。
また、「行動する女たちの会」と愛のコリーダ事件について詳述している[5]。
評価
[編集]森山至貴は、現代の女性向けアダルトビデオの浸透を考えると、2010年に執筆された本書が論じるポルノグラフィが漫画に限定されていることはあるいは奇異に映るかもしれないと述べた上で、日本語で読める女性向けポルノグラフィ論の基本文献と評した[3]。
千田有紀は、男性向けエロ劇画と女性向けレディースコミックの比較分析が本書の白眉だと評し、「本当に面白く読めた」と述べた[6]。
参考文献
[編集]- ^ “「BLの教科書」が有斐閣から出た理由 世界に誇る「学問としての蓄積」とは”. 朝日新聞社 (2020年9月16日). 2023年9月24日閲覧。
- ^ 吉村和真、ジャクリーヌ・ベルント『マンガ・スタディーズ』人文書院、2020年、163頁。ISBN 9784409001134。
- ^ a b 森山至貴 (2018年4月16日). “「性を語ること」を考える際に読みたい3冊 エロいことば、女性向けポルノ、男性の自慰行為”. サイゾー. 2023年9月24日閲覧。
- ^ サンキュータツオ、春日太一『俺たちのBL論』河出書房新社、2016年。ISBN 9784309024417。
- ^ “性表現の規制をフェミニストは求めていない 堀あきこさんインタビュー”. サイゾー (2020年3月24日). 2023年9月24日閲覧。
- ^ “『女はポルノを読む』を読む 千田有紀”. ウィメンズアクションネットワーク (2010年8月28日). 2023年9月24日閲覧。