女子的生活
女子的生活 | |
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ジャンル | ライト文芸 |
小説:女子的生活 | |
著者 | 坂木司 |
イラスト | ふみふみこ |
出版社 | 新潮社 |
掲載誌 | yom yom |
発行日 | 2016年8月20日 |
発売日 | 2016年8月22日[1] |
掲載号 | 2013年春号 2014冬号 - 2015年秋号 2016年春号 |
話数 | 全6話 |
その他 | 第1話が『この部屋で君と』に収録 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | プロジェクト:テレビドラマ |
ポータル | Portal:文学 Portal:ドラマ |
『女子的生活』(じょしてきせいかつ[2])は、坂木司による日本のライト文芸連作短編小説。文芸誌『yom yom』の読み切り競作企画「ふたりぐらし」の第3回として2013年春号に掲載された短編小説「女子的生活」が好評を博し、2014年冬号から2015年秋号、2016年春号に全6回にわたり連載化、2016年8月に新潮社より刊行された。自称[3]トランスジェンダーの「みき」こと小川幹生と後藤との共同生活を描く。
NHK総合「ドラマ10」枠にて志尊淳の主演により連続テレビドラマ化され、2018年1月に放送。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
見た目は美しい女性だが、実は男性で、女性が恋愛対象というトランスジェンダーの小川みき(本名:小川幹生)はファストファッション会社で働くOL。同僚のかおりや仲村と共に、忙しいながらも充実した「女子的生活」を満喫していた。ある日、同級生だった後藤が訪ねて来る。みきの姿を見て驚く後藤だったが「お金がなく頼る人間がいないので助けて欲しい」と言い、みきは「合コン」セッティングを条件に、渋々承諾することに。合コン当日、みきの前に、ゆいという自然派気取りの女が現れる。みきとゆいは、「女」同士のバトルを繰り広げることになるのだが…。(公式サイトより)
登場人物
[編集]- 小川幹生(おがわ みきお)・小川みき(おがわ みき)
- 主人公。専門学校を卒業後、アパレルメーカーに勤務。「みき」と呼ばれている。
- 後藤(ごとう)
- 小川の幼なじみ。
- 仲村(なかむら)
- 小川の同僚。中国語が得意。
- かおり
- 小川の同僚で同期。ゆるふわ系。
- とも
- みきの専門学校時代の同級生で親友。後藤の前にいた小川との前ルームシェア相手でメイクアップアーティストのアシスタントをしている。
- ケンイチ
- 合コン相手。
書誌情報
[編集]- 『この部屋で君と』「女子的生活」[4](2014年9月1日発売[5])、新潮文庫nex、ISBN 978-4-10-180005-9
- 『女子的生活』2016年8月20日初版発行(2016年8月22日発売[1])、新潮社、ISBN 978-4-10-312052-0
テレビドラマ
[編集]女子的生活 | |
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ジャンル |
テレビドラマ コメディドラマ[6] |
原作 | 坂木司 |
脚本 | 坂口理子 |
演出 |
新田真三 中野亮平 |
出演者 |
志尊淳 町田啓太 玉井詩織 玄理 小芝風花 羽場裕一 |
製作 | |
製作総指揮 | 三鬼一希 |
プロデューサー | 木村明広 |
制作 | NHK大阪放送局 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2018年1月5日 - 1月26日 |
放送時間 | 金曜22:00 - 22:48 |
放送枠 | ドラマ10 |
放送分 | 48分 |
回数 | 4 |
公式サイト |
NHK総合「ドラマ10」枠にてNHK大阪放送局の制作[7]によりテレビドラマ化され、2018年1月5日から1月26日まで放送された。全4回[8]。主演は志尊淳で、本作がNHKドラマ初主演となる。トランスジェンダーでモデル、執筆などの活動を行う西原さつきがトランスジェンダー指導として所作や発声の指導を担当する[9]。
NHK総合にて2018年3月12日(11日深夜)と13日(12日深夜)の2夜にわたって再放送された[10]。
キャスト
[編集]主要人物
[編集]- 小川みき(幹生[注 1]) - 志尊淳
- 後藤忠臣 - 町田啓太
- かおり - 玉井詩織(ももいろクローバーZ)
- 仲村 - 玄理
- ゆい - 小芝風花
- 板倉 - 羽場裕一
- 水族館の職員 - 鈴木慶一
- コロッケ屋主人の妻 - 楠見薫
- コロッケ屋主人 - 小松健悦
ゲスト
[編集]- 第2話
- 第3話
- 第4話
スタッフ
[編集]放送日程
[編集]放送回 | 放送日 | ラテ欄 | 演出 |
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第1回 | 1月 | 5日新田真三 | |
第2回 | 1月12日 | ||
第3回 | 1月19日 | 中野亮平 | |
最終回 | 1月26日 |
原作との違い
[編集]舞台は東京から神戸[11]、小川は本名の「幹生」ではなく愛称の「みき」表記[注 1]、後藤に下の名がある、女性との接触は、男としての異性愛寄りであったもの[12]が、身体は男、性認識は女のレズビアン[13]という解釈であるなど、原作小説と異なる点が存在する。
その他
[編集]小川役の志尊は同じ坂木デビュー作にしてこれを原作とする同名のテレビドラマ『青空の卵』で、事故を負い、男につきまとう安藤純役をつとめた[14]。
レギュラー出演者の夙川アトム、第2話以降のゲストであった中島広稀・畦田ひとみ[注 2](第2話)・山村紅葉・本田博太郎(第3話)・土村芳(第4話)は、当ドラマ制作統括担当の三鬼一希、演出の新田真三・中野亮平が手掛けた『べっぴんさん』(2016年10月 - 2017年3月)にも出演していた[要出典]。また、かおり役の玉井はその『べっぴんさん』でヒロインの友人役を演じた百田夏菜子と同じももいろクローバーZのメンバーである。
受賞
[編集]- ギャラクシー賞 2018年1月度月間賞[15]
- 第11回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞 主演男優賞(志尊淳)
- 2018年度(第73回)文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門の放送個人賞 (志尊淳)[16]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “女子的生活”. 新潮社. 2017年11月7日閲覧。
- ^ “坂木司 - 女子的生活”. 新潮社. 2017年12月23日閲覧。
- ^ 坂木司『女子的生活』(第1刷)新潮社、163-173頁。ISBN 978-4-10-312052-0。
- ^ 新潮社出版文芸の2016年8月26日のツイート、2017年11月12日閲覧。
- ^ “朝井リョウ、飛鳥井千砂、越谷オサム、坂木司、徳永圭、似鳥鶏、三上延、吉川トリコ 『この部屋で君と』”. 新潮社. 2017年11月12日閲覧。
- ^ “女子的生活”. スティングレイ. 2018年1月11日閲覧。
- ^ NHK大阪 公式の2017年11月7日のツイート、2017年11月12日閲覧。
- ^ “志尊淳NHKドラマ初主演!『女子的生活』制作開始!”. 2017年11月7日閲覧。
- ^ “志尊淳がポップで明るいガールズストーリーのヒロイン役(!)でNHKドラマ初主演”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2017年11月7日) 2017年11月12日閲覧。
- ^ “再放送情報「女子的生活」” (2018年3月5日). 2018年3月5日閲覧。
- ^ “志尊淳がOL役 NHKドラマ『女子的生活』で町田啓太、玉井詩織らと共演”. CINRA.NET (CINRA). (2017年11月7日) 2017年12月2日閲覧。
- ^ 坂木司『女子的生活』(第1刷)新潮社、22頁。ISBN 978-4-10-312052-0。
- ^ “女子役・志尊淳に「完全に負けた」の声 小芝風花とキスシーンも…攻めた初回に反響〈女子的生活〉”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2018年1月6日) 2017年1月7日閲覧。
- ^ “BS朝日ドラマインソムニア「青空の卵」”. ポニーキャニオン. 2017年11月12日閲覧。
- ^ “志尊淳の"女装"姿も話題『女子的生活』がギャラクシー賞月間賞”. マイナビニュース. (2018年2月20日) 2018年8月24日閲覧。
- ^ “志尊淳、『女子的生活』で文化庁芸術祭・放送個人賞受賞 大賞は『透明なゆりかご』”. ORICON NEWS. 2021年5月31日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 坂木司 『女子的生活』 - 新潮社
- 女子的生活 - ウェイバックマシン(2017年12月8日アーカイブ分) - NHK ドラマ10
- ドラマ10 女子的生活 - NHK放送史
- 女子的生活 - allcinema
NHK総合 ドラマ10 | ||
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