女性スペースを守る会
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設立 | 2021年9月 |
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法的地位 | 任意団体 |
本部 |
神奈川県大和市中央2-1-15 大和法律事務所内 |
会長 |
共同代表制: 山田響子 野神和音 森谷みのり[1] |
ウェブサイト | https://womens-space.jp/ |
女性スペースを守る会(じょせいすぺーすをまもるかい)とは、男性器がある未手術のトランス女性による「女性スペース(女性専用空間)」の利用に反対する民間団体[2][3]。
ここでいう「女性スペース」には、女性用トイレ、女湯、女性専用車両、女性枠、女子スポーツなどが含まれる。本会は「トランスジェンダリズム(性自認至上主義)」や「セルフID」に反対し、国会におけるLGBT理解増進法の「性自認」記載に対して十分で慎重な議論を求めている。
概要
[編集]2022年5月17日、他の性的少数者団体や女性団体と共に、当事者の反対意見を伝えるために国会内で集会を開いた[4]。集会では、日本国外において、女性を自認する身体男性が女性用トイレや女子更衣室の使用したり、スポーツ大会で女子記録を塗り替えたりすることが問題になっていると紹介した。その上で「法令に『性自認』を導入すると、女性トイレが危うくなり、女性スポーツが崩壊し、女性の権利法益が大きく失われる」と主張した。
2021年11月25日、参議院会館内で共同記者会見を行い、「身体が男性のままのトランス女性により、女性スペースが脅かされる」とする共同声明を発表した。会見では、女性スペースを守る会の賛同者である弁護士の滝本太郎が「防波堤役」として同席した。滝本は右派系雑誌『月刊WILL』の2023年1月号に寄稿し、日本メディアの多数派が「LGBT差別だ」などと批判されることを危惧し、自身や会を取材しても一切報道しないことを批判した[5]。
裁判
[編集]- 2021年10月、弁護士の神原元が本会のポストにより名誉を毀損されたとして本会を提訴した[6][7][8]。2022年6月、東京地方裁判所は神原の請求を棄却した。同年11月、東京高等裁判所は神原の控訴を棄却した。
- 2022年7月、経済学者の安冨歩が「滝本太郎弁護士及び女性スペースを守る会は統一教会絡みである」とする発言をYouTube上で行った[9][10]。2023年3月30日、東京地方裁判所は名誉毀損を認め、安富が滝本に対して30万円の賠償金を支払うよう命じた。
- 2022年9月、相模女子大学で非常勤講師を務める30代男性が、本会を「悪質トランス差別団体」だとX上に投稿した[11]。本会は名誉を傷つけられたとして慰謝料55万円の支払いなどを求める訴訟を提起した。2024年7月、横浜地方裁判所は本会の請求を棄却した。本会は控訴する意向を示している。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 『Will』2023年2月号(ワック株式会社 )
- ^ “「女性スペースを守る会」とは?”. note(ノート). 女性スペースを守る会. 2023年2月19日閲覧。
- ^ “「女性スペースを守る会」設立趣意書”. note(ノート). 女性スペースを守る会. 2023年2月19日閲覧。
- ^ “「性自認」の法令導入をめぐり民間団体が集会 自民国会議員が参加”. 産経ニュース. 産経デジタル (2022年5月17日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ Will 2023年1月号 「女子トイレ利用を公認するのか? 女子スポーツは崩壊?―トランス女性とは」滝本太郎
- ^ 東京地裁令和3年ワ第27906号
- ^ 東京高裁令和4年ネ第3625号
- ^ “「絶対●●マン」神原元弁護士からの当会弁護士への名誉毀損訴訟は、当会側が高裁でも全面勝訴”. note(ノート). 女性スペースを守る会. 2024年7月22日閲覧。
- ^ 東京地裁令和4年ワ第254157号
- ^ “安冨歩氏を被告に名誉毀損訴訟”. note(ノート). 女性スペースを守る会. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “「悪質トランス差別団体」と指摘された団体の慰謝料請求を認めず 横浜地裁 「女性スペースを守る会」控訴へ”. 東京新聞. 2024年7月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 女性スペースを守る会
- 女性スペースを守る会 (@savewomensspace) - X(旧Twitter)
- 女性スペースを守る会 - note