好村兼一
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好村 兼一(よしむら けんいち、1949年 - )は、日本の作家、剣道家。段位は教士八段。東京大学を中退してフランスに在住[1]し、合格率1%の剣道八段審査に合格(海外在住者初の八段合格者[2])、剣道指導のかたわら、40代半ばから時代小説を書き始め作家デビューする[2]など異色の経歴を持つ剣道家として知られる。
経歴
[編集]東京都生まれ。東京都立西高等学校卒業[1][3]。(翻訳家の池田香代子、医師の鎌田實とは同級生。鎌田とは同じ剣道部に所属[1]。)1970年東京大学教養学科国際関係論三学年在学中の20歳のときに全日本剣道連盟派遣学生指導員としてフランスに渡り、以降大学を中退してパリ在住[3]。
フランス剣道連盟顧問[4]および師範を務め、フランスを中心にヨーロッパにおける武道としての剣道振興に力を尽くし現在に至る。1978年貿易会社を起こす。
40代半ばから時代小説を書き始め、何度か新人賞に応募ののち、2007年に『侍の翼』でデビューを果たす[2]。
著書
[編集]- 論考
- Les Japonais et le sabre Typografica社 1998.2
- 剣道再発見 剣道の「深み」を求める稽古法 スキージャーナル 2007.1
- 歴史時代小説
- 侍の翼 文藝春秋 2007.11 のち文庫(文春文庫 2010.8)
- 伊藤一刀斎 廣済堂あかつき 2009.9 のち文庫(徳間文庫 2015.4)
- 青江の太刀 光文社 2009.11 のち文庫(光文社時代小説文庫 2012.2)
- 行くのか武蔵 角川学芸出版 2010.2
- 武蔵 円明の光 角川学芸出版 2010.12
- 神楽坂の仇討ち 廣済堂あかつき 2011.4
- 影と胡蝶 陰流開祖愛洲移香伝 光文社 2012.9 のち文庫(光文社時代小説文庫 改題 日影の剣 2015.5)
- 兜割源三郎シリーズ 玄冶店密命始末 講談社文庫 2014.11
- いのち買うてくれ 徳間書店 2016.5 のち文庫(徳間時代小説文庫 2018.8)
脚注
[編集]- ^ a b c 日本経済新聞社・日経BP社. “「都会の大病院でなくても」 鎌田實氏の自由な生き方|働き方・学び方|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2021年1月22日閲覧。
- ^ a b c “9月18日 第226回放送 - 鎌田實×村上信夫 日曜はがんばらない”. www.joqr.co.jp. 2021年1月22日閲覧。
- ^ a b “伊藤一刀斎〈上〉”. 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア. 2021年1月22日閲覧。
- ^ “好村兼一│剣道日本 公式メディアサイト”. kendo-nippon.co.jp. 2021年1月22日閲覧。