子 (十二支)
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(子の刻から転送)
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子(ね、し)は、十二支のひとつ。通常十二支の中で第1番目(一番初め)に数えられる。子年(ねずみどし)とも言う。
概要
[編集]- 子年は、西暦年を12で割って4が余る年が子の年となる(日本では新暦1月1日に始まるが、中国では旧暦1月1日に始まる)。なお、年を表す時の別名は困敦[1]。
- 子の月は旧暦11月(概ね新暦12月)。
- 子の刻(ねのこく)は深夜0時を中心とする約2時間。午の時刻の中心となる昼12時(正午)に対して、子の刻の中心である深夜0時を正子(しょうし)や子夜(しや)と言う。
- 深夜0時の正子は二十四節気の冬至に該当する。
- 動物の名前は鼠。
- 子の方角は北。「子午線」は「北-南の線」といった意味。
- 五行は水気。
- 陰陽は陽。
- なお、現在の暦では子年は通常閏年となっている(他に辰年、申年も同様)。子年で閏年にならない年は、前回は1900年、次回は2200年であり、必ず干支は庚子となる。
- 反対側は、午(うま)。
伝承
[編集]『漢書』律暦志によると子は「孳」(し:「ふえる」の意味)。新しい生命が種子の中に萌し始める状態を表しているとされる。
後に覚え易くするために動物の鼠が割り当てられた。
以下のような話が伝わっている。神が十二支の動物を決める際、家の門の前に来た順番に決めることにした。牛は動きが遅いからと真っ先に出かけ、一番に門の前についた。しかし、門が開けられる時、牛の頭の上に乗っていた鼠が牛の前に飛び出たので、鼠が一番になったという。なお、猫も十二支に入れてもらおうと準備をしていたが、鼠が集合の日をわざと間違えて教えたので十二支に入ることができなかった。それで今でも猫は鼠を追いかけ回すのだという。
ほかの話として、候補の動物たちが順番を投票で決められることとなった。しかし鼠は「私は体が小さくて、誰の目にも入りません」と言った。神は承知して、ネズミを大きくした。人々は大きなネズミに驚いて、ネズミを1番に投票した。
株式相場の格言に「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」があり、子年の相場は繁栄するといわれる[2]。
また、子年には政変が起きやすいジンクスがあり、実際に戦後(1945年以降)の子年で7回中(2020年時点)、6回政権交代が発生している[3][4][5][6]。
子を含む干支
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “古代天干地支的别称及解释_书法欣赏_词典网”. www.cidianwang.com. 2024年3月8日閲覧。
- ^ “金融市場NOW Financial Market Review vol.121”. ニッセイアセットマネジメント (2013年12月19日). 2020年1月13日閲覧。
- ^ 1948年(昭和23年)、片山哲内閣総辞職→芦田均内閣発足・総辞職→第2次吉田内閣発足。1960年(昭和35年)、岸信介首相退陣→池田勇人内閣発足。1972年(昭和47年)、佐藤栄作首相辞意表明→田中角栄内閣発足。1996年(平成8年)、村山富市首相退陣→橋本龍太郎内閣発足。2008年(平成20年)、福田康夫首相退陣→麻生太郎内閣発足。2020年(令和2年)、安倍晋三首相辞意表明→菅義偉内閣発足。なお、政権交代が発生しなかった1984年(昭和59年)にも政権与党である自民党内で権力闘争(二階堂擁立構想)が発生している。
- ^ “【安倍政権考】子年は政変を繰り返すか 首相一族は過去に受難”. 産経新聞 (2020年1月7日). 2020年9月26日閲覧。
- ^ “ジンクスまた「ねずみ年の首相辞任」戦後7回中6回”. 日刊スポーツ (2020年8月28日). 2020年9月26日閲覧。
- ^ 日本テレビ (2020年9月17日). “昨夜、菅内閣が正式に発足”. 日テレNEWS24. 2020年9月26日閲覧。
関連項目
[編集]- 「子」で始まるページの一覧
- タイトルに「子」を含むページの一覧
- 甲子園球場
- 干支 (北方町)#子 - 北方町 (宮崎県)では干支の「子」が住所表記・番地符号として使われている。