宇治山哲平
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宇治山 哲平(うじやま てっぺい、1910年9月3日 ‐ 1986年6月18日)は、日本の美術家。始め木版画を主に制作するが後に油彩の抽象画に転向。輝いた栄誉には第12回毎日芸術賞をはじめ、第32回西日本文化賞などがある。本名は宇治山哲夫。
略歴
[編集]明治43年(1910年)、大分県日田市に生まれる。日田工芸学校で漆芸蒔絵の技法を習得し、日田漆器株式会社に入社。漆工や木工デザインを担当する。同時に独学で木版画を学び、様々な芸術賞に入選する。油彩画の制作を始めると同時にアトリエを奈良県天理市に構える。
1961年(昭和36年)、大分県立芸術短期大学(現大分県立芸術文化短期大学)教授となり別府市に移る。1971年(昭和46年)からは、同短大の学長を務めた。
没後20年となる2006年(平成18年)には、東京都庭園美術館で宇治山哲平展、大分県立芸術会館で宇治山哲平回顧展が開催された。
宇治山哲平美術館
[編集]1994年(平成6年)に、個人美術館である宇治山哲平美術館が、生誕地である日田市豆田町に開設された。しかし、資金不足のため2004年(平成16年)12月31日に休館。2005年(平成17年)6月18日には、日田豆田文化交流館となった。美術館のウェブサイトは現在も存続しており、バーチャル美術館として宇治山哲平の作品を紹介しているが、作品を常設展示する施設の再開の目途は立っていない。