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宇治山田商業対佐賀北延長15回引き分け再試合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宇治山田商業対佐賀北延長15回引き分け再試合(うじやまだしょうぎょうたいさがきたえんちょう15かいひきわけさいしあい)とは、2007年平成19年)8月14日阪神甲子園球場で行われた第89回全国高等学校野球選手権大会大会第7日目第3試合、三重代表・宇治山田商佐賀代表・佐賀北の試合。

概要

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試合は1回表に佐賀北が副島浩史の安打とエラーで2点を先行。宇治山田商も5回裏に満塁から中井大介のライト線への走者一掃3塁打と西田拓郎の左中間安打で一挙4点を奪い逆転。その後佐賀北が1点ずつ奪い同点に追いつき延長戦へ。延長に入ってからは、13回表に佐賀北が1死満塁、1打勝ち越しのチャンスを掴むも、ライトフライと空振り三振。結局無得点のまま4対4の引き分け。前年の夏の決勝、早稲田実業 - 駒大苫小牧戦以来2年連続史上5度目の引き分け再試合となった。

スコア

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 R H E
佐賀北 2 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 10 2
宇治山田商 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 9 4
  1. 佐:馬場(5回)、久保(10回)
  2. 宇:平生(6回)、中井(9回)
  3. 審判
    [球審]三宅
    [塁審]日野・仁科・中島
佐賀北
打順守備選手
1[一]辻尭人(3年)
2[遊]井手和馬(3年)
3[三]副島浩史(3年)
4[捕]市丸大介(3年)
5[左]大串亮平(2年)
6[二]田中亮(2年)
7[右]江頭英二(2年)
前田直人(2年)
松尾孝嘉(3年)
8[投]馬場将史(3年)
新川勝政(2年)
内川聖弥(3年)
久保貴大(3年)
9[中]馬場崎俊也(3年)
宇治山田商
打順守備選手
1[二]北川直峰(2年)
2[中]片岡耕造(2年)
奥村文哉(3年)
3[右]投中井大介(3年)
4[捕]西田拓郎(3年)
5[三]中野宏康(3年)
6[一]中野晃成(2年)
7[投]右平生拓也(2年)
8[遊]木田晃太(1年)
9[左]右木田恵太(2年)
広出裕希(3年)
  • 10回裏、佐賀北がこの回2度目となるタイムを取り伝令の選手がラインを超えたが、審判によりベンチへと戻された。高校野球では延長戦におけるタイムは投手交代時以外では1イニングに1度しか認められておらず、この場合本来ならば投手を交代させなければならないが、不問となった。この件に関して審判団からの説明はなされることはなかった(日本プロ野球機構では「監督またはコーチが、マウンド上の投手のもとへ行く回数規制」のルールを厳格にとっており、監督またはコーチがラインを超えた時点で必ず交代させることになっている)。

再試合

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2日後の大会第9日目第1試合に行われた再試合では、前試合での接戦とは打って変わって、佐賀北が9-1で圧勝した。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
佐賀北 0 0 0 1 0 3 4 1 0 9 12 1
宇治山田商 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 7 2
  1. 佐:馬場(5回)、久保(4回)
  2. 宇:中井(6回)、平生(1回1/3)、中井(1回2/3)
  3. 審判
    [球審]三宅
    [塁審]日野・仁科・中島
佐賀北
打順守備選手
1[一]辻尭人(3年)
2[遊]井手和馬(3年)
3[三]副島浩史(3年)
4[捕]市丸大介(3年)
5[左]大串亮平(2年)
6[二]田中亮(2年)
7[右]江頭英二(2年)
8[投]馬場将史(3年)
新川勝政(2年)
久保貴大(3年)
9[中]内川聖弥(3年)
前田直人(2年)
走中馬場崎俊也(3年)
宇治山田商
打順守備選手
1[右]左右木田恵太(2年)
2[中]片岡耕造(2年)
3[投]右投中井大介(3年)
4[捕]西田拓郎(3年)
5[三]中野宏康(3年)
打三奥村文哉(3年)
6[一]中野晃成(2年)
松井孝樹(3年)
7[左]投平生拓也(2年)
広出裕希(3年)
井爪孝弥(3年)
8[遊]木田晃太(1年)
上山雄平(3年)
9[二]北川直峰(2年)
清水大嗣(2年)

その後

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佐賀北は連戦となった翌日の前橋商との3回戦も5-2で勝利。準々決勝では帝京東東京)と延長13回を戦い4-3でサヨナラ勝ち。準決勝では長崎日大に3-0で完封勝ちし、決勝では1-4と劣勢で迎えた8回裏に3番副島浩史の逆転満塁本塁打が飛び出し、5-4で広陵広島)を破り初の全国制覇を達成。佐賀県勢では13年ぶり、公立校としては11年ぶりの夏の甲子園優勝となった。

その他

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この日は、この試合以外でも第1試合の日南学園桐光学園の試合が延長11回までもつれこんだことから、第4試合の文星芸大付興南の試合開始時間が18時28分と遅くなってしまい、結局試合が終了したのは20時43分であった。これは、記録が残っている1978年以降としては、最も遅い時間であった。(2021年第103回大会1回戦の高川学園7-6小松大谷は19時10分試合開始、21時40分試合終了となり、こちらが試合開始・終了時間が最も遅い時間となった。)

参考資料

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  • 廣済堂出版 『ホームラン』2016年9月号臨時増刊、歴代春夏甲子園メンバー表大全集 p60、p12関連項目