安室知
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人物情報 | |
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生誕 |
1959年(64 - 65歳) [1] 日本・東京都 |
出身校 | 筑波大学大学院環境科学研究科 |
学問 | |
研究分野 | 民俗学(生業論・環境論)、物質文化論 |
研究機関 |
長野市立博物館 横須賀市自然・人文博物館 熊本大学 神奈川大学 |
学位 | 文学博士 |
主な業績 | 「水田漁撈」の提唱[2] |
学会 |
日本民俗学会 日本民具学会 生き物文化誌学会[3] |
主な受賞歴 | 日本民具学会研究奨励賞 |
安室 知(やすむろ さとる、1959年- )は、日本の民俗学者、神奈川大学教授、日本常民文化研究所所長。専門は民俗学(生業論・環境論)・物質文化論[4]。
経歴
[編集]1959年、東京都生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科を修了。
長野市立博物館、横須賀市自然・人文博物館学芸員を経て、1998年に熊本大学文学部助教授に就いた。2002年に国立歴史民俗博物館助教授に転じた。2005年、学位論文『水田稲作地における生計維持システムに関する民俗学的研究-稲作民による漁撈活動「水田漁撈」の提唱-』を総合研究大学院大学に提出して文学博士号を取得[5]。2008年に教授に昇格し、また国立歴史民俗博物館が基盤機関であることから総合研究大学院大学教授。2009年より神奈川大学国際日本学部教授、同歴史民俗資料学研究科教授。
学界では、日本常民文化研究所所員を務め、2020年より所長[6]。
研究内容・業績
[編集]民俗学において複合生業論を唱えている。また、民俗学理論として、民俗分布論および民俗地図を再評価している。
著作
[編集]- 著書
- 『水田をめぐる民俗学的研究-日本稲作の展開と構造-』慶友社 1998
- 『餅と日本人-「餅正月」と「餅なし正月」の民俗文化論-』雄山閣出版 1999
- 『水田漁撈の研究-稲作と漁撈の複合生業論-』慶友社 2005
- 『日本民俗生業論』慶友社 2012
- 『田んぼの不思議』小峰書店 自然と生きる 2013
- 『自然観の民俗学-生活世界の分類と命名-』慶友社 2016
- 『都市と農の民俗-農の文化資源化をめぐって-』慶友社 2020
- 『餅と日本人-「餅正月」と「餅なし正月」の民俗文化論-増補版』吉川弘文館 2020
- 『日本民俗分布論-民俗地図のリテラシー-』慶友社 2022
- 共編著
- 『日本の民俗(全13巻)』企画編集, 吉川弘文館
- 『環境史研究の課題』編著, 吉川弘文館 2004
- 『日本の民俗 1 海と里』小島孝夫・野地恒有共著, 吉川弘文館 2008
- 『日本の民俗 4 食と農』古家晴美・石垣悟共著, 吉川弘文館 2009
- 『日本の民俗 13 民俗と民俗学』湯川洋司・古家信平共編, 吉川弘文館 2009
- 論文
外部リンク
[編集]- 安室知 - researchmap
- 安室知 - J-GLOBAL
- 研究者情報 - 神奈川大学
- 国際日本学部 歴史民俗学科 安室知教授 - 神大の先生
脚注
[編集]- ^ 神大の先生.
- ^ ミツカン水の文化センター.
- ^ 神奈川大学研究者情報.
- ^ 『田んぼの不思議』著者紹介
- ^ CiNii(学位論文)
- ^ 日本の本質は「境界」に:渋沢敬三創設「アチック・ミューゼアム」100年(安室知)