宮原直樹
宮原 直樹(みやはら なおき、1965年12月23日[1]- )は、日本のアニメ監督、アニメーター、CGディレクターである。東映アニメーション所属。長崎県対馬市出身。[2]
略歴
[編集]幼少期から絵に親しんでおり、小学2年生頃からはコマを割った漫画も描いていた。高校時代は美術部に所属。[2]
高校卒業後上京し、東京デザイナー学院のアニメーション科へ進学。[2]
1986年、東映動画(現在の東映アニメーション)に第2期研修生として入社[3]。作画アニメーターとしてキャリアをスタート。
「ドラゴンボールZ」で作画監督、「デジモンアドベンチャー」では総作画監督を務めた。
入社15年目の2000年、自ら志願し当時立ち上がったばかりのデジタル映像部へと異動。以降CG制作に携わるようになる。[2]
2008年、フルCG短編シリーズ「ロボディーズ -RoboDz- 風雲編」にキャラクターデザイナーとして携わった後、2009年「フレッシュプリキュア!」からプリキュアシリーズに参加。EDダンス映像のCGディレクターを務めた。2011年には全国のイベント会場で上映されたフルCGダンスムービー『プリキュアオールスターズDX 3Dシアター』で初監督を務め、2016年には自身の誕生日でもある12月23日に東映アニメーション60周年記念映画「ポッピンQ」にて映画監督デビューを果たした。
2017年、短編映画「Petit(プチ)☆ドリームスターズ!レッツ・ラ・クッキン?ショータイム!」で監督を務める。プリキュアシリーズの劇場版で自身初の監督を務めた。
2024年、映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」ではプリキュアシリーズにおける自身初の長編映画監督を務め、劇場版シリーズ歴代興収第2位を更新[注 1]する大ヒットとなった。[4]
人物・エピソード
[編集]- 「ドラゴンボールZ」は、西尾大介の手がけた映画に衝撃を受けた宮原が自ら社内のツテを使い志願し、スタッフに混ぜてもらった。[2]
- 自身が監督を務めた「ポッピンQ」関連では、ファンミーティング等のイベントに自ら積極的に参加するなど、ファンとの交流にも力を入れている。
- 西武ライオンズのファンである。
- 東映アニメーションの同期には稲上晃、爲我井克美などがいる。
参加作品
[編集]テレビアニメ
[編集]- ドラゴンボールZ(原画、作画監督[注 2]、総作画監督[注 3])
- ドラゴンボールGT(作画監督[注 4]、総作画監督[注 5])
- ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー(作画監督[注 6])
- デジモンアドベンチャー(総作画監督)
- Xenosaga THE ANIMATION(CGディレクター)
- 怪 ~ayakashi~(CGディレクター)
- ロボディーズ -RoboDz- 風雲篇(キャラクターデザイン)
- フレッシュプリキュア!(CGデザイナー)[5]
- スイートプリキュア♪(CGデザイナー)
- マジンボーン(絵コンテ)[注 7]
劇場アニメ
[編集]- GO! GO! ACKMAN(1994年 作画監督)
- ドラゴンボール 最強への道(1996年 作画監督補佐)
- 貯金戦士キャッシュマン(1997年 作画監督)
- 映画 デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年 CGアニメーター)
- 映画 デジモンアドベンチャー02 前編・デジモンハリケーン上陸!!/後編・超絶進化!!黄金のデジメンタル(2000年 CGアニメーター)
- 映画 デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(2001年 CGアニメーター)
- 映画 おジャ魔女どれみ♯(2000年 CGアニメーター)[6]
- ジャンゴのダンスカーニバル(2001年 CGディレクター)
- も〜っと! おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ(2001年 CGディレクター)[5]
- 映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?(2009年 CGアニメーションディレクター)
- 映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!(2010年 ダンスCGディレクター)[5]
- 映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花(2011年 オープニングステージデザイン)
- ドラゴンボールZ 神と神(2013年 CG監督)
- ポッピンQ(2016年 監督、音響監督、絵コンテ)
- Petit(プチ)☆ドリームスターズ!レッツ・ラ・クッキン?ショータイム!(2017年 監督)
- THE FIRST SLAM DUNK(2022年 演出)[7]
- 映画 プリキュアオールスターズF (2023年 演出[注 8])[8][9]
- わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!(2024年 監督[10]、絵コンテ)
イベント会場用作品
[編集]- プリキュアオールスターズDX 3Dシアター(2011年 監督)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “作画もCGも、"アニメをつくる"ということに変わりはない。『ポッピンQ』で映画監督デビューをはたした宮原直樹のアニメ演出術 | インタビュー | CGWORLD.jp”. CG・映像の専門情報サイト | CGWORLD.jp. 2020年1月31日閲覧。
- ^ a b c d e “本日公開「ポッピンQ」は「ドラゴンボール」と「プリキュア」の血を受け継いでいる。宮原監督を直撃”. エキサイトニュース. 2020年2月2日閲覧。
- ^ “『ポッピンQ』特別インタビュー連載 「GO TO POP IN Q」vol.3宮原直樹監督に聞く 「ナマの女の子たちの葛藤を描きたかった」 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス”. SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス. 2020年2月4日閲覧。
- ^ TIMES編集部, ABEMA (2024年10月23日). “「映画プリキュア」最新作、シリーズ歴代興収第2位を更新!8万枚限定で入場者特典も配布決定 | アニメニュース | アニメフリークス”. ABEMA TIMES. 2024年11月6日閲覧。
- ^ a b c “15歳女子の成長をダンスで描く『ポッピンQ』宮原監督インタビュー | アニメイトタイムズ”. 15歳女子の成長をダンスで描く『ポッピンQ』宮原監督インタビュー | アニメイトタイムズ. 2020年1月31日閲覧。
- ^ “おジャ魔女どれみ# : 作品情報”. 映画.com. 2021年11月1日閲覧。
- ^ (日本語) 映画『SLAM DUNK』(タイトル未定)【2022年秋公開】 2021年8月18日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/tanakarion/status/1703419387490062578?s=46&t=Z9EH7fApRPwdGrC9nItizg”. X (formerly Twitter). 2023年9月17日閲覧。
- ^ 『『映画プリキュアオールスターズF』 | 9月15日(金)公開』 。2023年9月19日閲覧。
- ^ わんだふるぷりきゅあ!:劇場版に「ひろプリ」「まほプリ」登場 舞台はゲームの世界 監督は宮原直樹,まんたんウェブ,2024年6月25日