宮川俊行
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宮川 俊行(みやがわ としゆき、1932年3月15日[1] - 2022年12月14日[2])は、日本の神学者、哲学者。カトリック教会司祭。元長崎純心大学教授。安楽死に関する研究で知られる[3]。
経歴
[編集]1932年、茨城県土浦市生まれ[1]。1944年に大村教会で洗礼を受けた[1]。長崎県立長崎東高等学校を経て、1955年に東京大学経済学部卒業後、東京カトリック神学院に入学[1]。1957年から1968年にかけてローマとミュンヘンへ留学し、1963年に司祭叙階を受けた[1]。1965年教皇庁立ウルバニアナ大学大学院神学研究科、1968年同大学大学院哲学研究科をそれぞれ修了し、神学博士号と学術博士号を取得した[4]。
1967年に東京純心女子短期大学専任講師となり、1971年長崎純心女子短期大学(現:長崎純心大学短期大学部)教授を経て、1995年長崎純心大学人文学部教授[4]。聖スルピス大神学院、上智大学神学部、東京カトリック神学院講師も歴任した[1]。2009年からは日本カトリック神学院教義神学講師を務めている[1]。
著書
[編集]- 宮川俊行『安楽死の論理と倫理』東京大学出版会、1979年。ISBN 978-4130060950
- 宮川俊行『安楽死と宗教―カトリック倫理の現状』春秋社、1983年。
- 宮川俊行『安楽死について―「バチカン声明」はこう考える』中央出版社、1983年。ISBN 978-4805600153
- 宮川俊之『イエズスと共に』聖母の騎士社、1985年。ISBN 978-4882160083
- 宮川俊行『聖書に親しむ』聖母の騎士社、2007年。ISBN 978-4882161929
論文
[編集]- 「病者塗油の秘跡神学」『カトリック神学』10(20)、1971年。
- 「トマス・アクィナスにおける自然道徳律の不変性」『中世思想研究』23、1981年。
- 「「啓示」の神学的考察」『純心女子短期大学紀要』30、1993年。
- 「人体実験の倫理学的考察」『人間学紀要』23、上智大学人間学会、1993年。
- 「福祉国家の神学的考察」『社会正義』12、上智大学社会正義研究所、1993年。
- 「聖書正典成立史の諸問題」『純心人文研究』10、2004年。
- 「「聖体の秘跡におけるキリストの臨在」のカトリック神学」『純心人文研究』13、2007年。
- 「世界における神の現存 : カトリック神学的一考察」『純心人文研究』18、2012年。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “カトリック長崎大司教区報 よきおとずれ 第1004号” (PDF). カトリック長崎大司教区 (2013年3月1日). 2016年12月17日閲覧。
- ^ “カトリック教報 第1112号” (PDF). カトリック長崎大司教区 (2023年2月1日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ 「言葉の意味 安楽死と尊厳死:上」『朝日新聞』1991年7月25日付朝刊、5面。
- ^ a b “宮川 俊行”. Researchmap. 2016年12月17日閲覧。