宮川電報電話局
表示
宮川電報電話局(みやがわでんぽうでんわきょく)は三重県多気郡宮川村にあった日本電信電話公社(現:NTT西日本)の電報電話局。東海電気通信局三重電気通信部の管轄下にあった。
概要
[編集]- 所在地
- 宮川電報電話局:三重県多気郡宮川村大字小滝西ノ口301-8[1](現在は三重県多気郡大台町小滝)
- 荻原電話交換所:三重県多気郡宮川村大字江馬(現在は三重県多気郡大台町江馬)
沿革
[編集]宮川村において電話が開通したのは、荻原郵便局で1936年(昭和11年)、領内郵便局および大杉谷郵便局で1939年(昭和14年)のことであったが、電話加入者は役場などに限られ、わずかな世帯であった。
電話の普及を促進するため、日本電信電話公社により、1967年(昭和42年)に荻原地区、1969年(昭和44年)に領内地区に農村集団自動電話が開通し、一般世帯へも普及し始める。
電話交換の自動化の流れに伴い、1977年(昭和52年)に自動式に対応した宮川電報電話局が建設され、各郵便局の電話業務が宮川電報電話局に集約する。
しかし、新規加入の需要が一巡し、料金の自動振替も進み、電報電話局の営業窓口を訪れる顧客が1日数人まで減少したことから、1987年(昭和62年)に営業窓口を廃止し、三瀬谷電報電話局へ統合されることとなった[2][3]。
年表
[編集]- 1967年(昭和42年)7月8日 - 荻原農村集団自動電話が開通[4]。
- 1969年(昭和44年)5月6日 - 領内農村集団自動電話が開通[5]。
- 1977年(昭和52年)11月9日 - 宮川電報電話局が開局[6]。大杉谷郵便局の電話交換業務、領内郵便局の電話交換業務および和文電報配達業務、荻原郵便局の電話交換業務と和文電報配達業務の一部を引き継ぐ[7]。
- 1987年(昭和62年) - 三瀬谷電報電話局へ統合[2][3]。
参考文献
[編集]- 『東海の電信電話 -90年のあゆみ-』1962年(昭和37年)10月27日発行、編集:日本電信電話公社東海電気通信局、発行:社団法人 電気通信協会 名古屋支部
- 『東海の電信電話 第2巻』1974年(昭和49年)3月1日発行、編集:日本電信電話公社東海電気通信局、発行所:社団法人電気通信協会東海支部
- 『宮川村史』1994年(平成6年)3月31日発行、編集:宮川村史編さん委員会、発行:宮川村
- 『法令全書 昭和52年11月号』1977年(昭和52年)12月25日発行、編集および発行:大蔵省印刷局
- 『法令全書 昭和52年12月号』1978年(昭和53年)1月25日発行、編集および発行:大蔵省印刷局
- 『伊勢年鑑 昭和62年版(1987)』1986年(昭和61年)12月10日発行、発行人:小林正雄、発行所:伊勢新聞社、ISBN 4-900457-12-4