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富士急行7000形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


富士急行7000形電車
モハ7032+クハ7062
基本情報
運用者 富士急行
種車 31系 (モハ7033, クハ7063)
32系 (モハ7031, モハ7032)
50系 (クハ7061, クハ7062)
改造年 1969年, 1971年[1]
改造数 6両
運用開始 1970年
廃車 1983年1月22日[2]
投入先 富士急行線
主要諸元
編成 2両 (1M1T)
軌間 1,067 mm (狭軌)
電気方式 直流1,500 V
編成定員 220名 (1969年譲受車)
240名 (1972年譲受車)
車両定員 100名 (モハ7031, モハ7032)
120名 (モハ7033, クハ7031-クハ7033)
自重 43.1 t (制御電動車)
29.1 t (制御車)
最大寸法
(長・幅・高)
17,000 × 2,900 × 4,200 mm (モハ7031-モハ7033)
16,800 × 2,900 × 3,886 mm (クハ7061, クハ7062)
17,000 × 2,900 × 3,880 mm (クハ7063)
車体長 16,200 mm (モハ7031-モハ7033, クハ7063)
16,000 mm (クハ7061, クハ7062)
車体幅 2,800 mm
車体 半鋼製
台車 TR22 (制御電動車)
TR11 (制御車)
主電動機出力 110 kW
歯車比 2.52
制御装置 CS-5
制動装置 空気ブレーキ
手ブレーキ
備考 出典は『富士山麓史
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富士急行7000形電車(ふじきゅうこう7000がたでんしゃ)は、1970年 (昭和45年) に登場した富士急行電車である。

概要

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通勤輸送の増大と沿線住民のマイカー普及に対処するため[1]1969年(昭和44年)および1971年(昭和46年)に日本国有鉄道から車体長17m級旧形国電を譲り受けた車両である。制御電動車と制御車各3両の計6両が在籍した。形式番号の7000は、本形式が1970年に使用開始されたことに因む。

1982年小田急電鉄より譲受した5700形により置き換えられ、翌1983年1月22日付で6両全てが廃車となった[2]

車両概説

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モハ7030形

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クハ7060形と編成を組む片運転台の制御電動車で、台車はTR22形、制御装置はCS-5形[注釈 1]だった[3]

1969年に日本国有鉄道32系クモハ14007, クモハ14009を譲受し、それぞれモハ7031, モハ7032とした。2両は横須賀線電車化に際して新造された車両で、国鉄での廃車時には飯田線で使用されていた。片側2扉で、車内はクロスシートだった。定員は100名であった[3]。モハ7031は前面上部の雨樋が直線のまま残されていた[2]。それぞれクハ7061, クハ7062と編成を組んだ[3]

1971年に31系クモハ12050を譲受し、モハ7033とした。この車両は当初首都圏電車線用にモハ31形として製造され、国鉄での廃車時には青梅線で使用されていた。当初は片運転台で、戦後単行運転用に両運転台化されたが、富士急行で入線に際して再び片運転台化する改造を行った。定員は120名であった。クハ7063と編成を組んだ[3]

クハ7060形

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モハ7030形と編成を組む制御車で、台車はTR11形だった[3]

1969年に50系クハ16425, クハ16467を譲受し、それぞれクハ7061, クハ7062とした。2両は1935年以降木造車体の台枠や走行機器を流用し半鋼体化したクハ65形として製造された車両で、国鉄での廃車時には南武線で使用されていた。片側3扉で、車内はロングシートだった。定員は120名であった。それぞれモハ7031, モハ7032と編成を組んだ[3]

クハ7062

1971年に31系クハ16013を譲受し、クハ7063とした。この車両はモハ7033と同様にモハ31形の制御車であるクハ38形として製造され、国鉄での廃車時には青梅線で使用されていた。定員は120名であった。モハ7033と編成を組んだ[3]

これらはいずれも、入線前に窓のアルミサッシ化などの更新工事が行われている[要出典]

脚注

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注釈

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  1. ^ これにより制御装置の異なる在来車との連結運転は不可能だったが、3編成ある当形式同士では可能であったため、運用上の不都合は生じなかった[3]

出典

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参考文献

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  • 富士急行50年史編纂委員会『富士山麓史』富士急行、1977年、735-787頁。 
  • 岸上明彦「富士急行 5700形」『鉄道ピクトリアル』第34巻第10号、鉄道図書刊行会、1984年10月10日、102頁。