寺つつき
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寺つつき(てらつつき)は、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にある妖怪で、啄木鳥のような怪鳥。
四天王寺や法隆寺に現れ、嘴で寺中をつついて破壊しようとしていると言われる。
古来の神々を信仰していた物部守屋が、聖徳太子と蘇我馬子に討伐された後、寺つつきという怨霊になって、仏法に障りを成すため、太子の建立した寺を破壊しようとしているのだとされる。
鎌倉時代の軍事物語「源平盛衰記」によると、聖徳太子は鷹になって寺つつきに対抗したところ、寺つつきは二度と現れなくなったという。
寺つつきの正体は、アカゲラだと言われている。
参考文献
[編集]- 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年。ISBN 4-883-17283-X。
- 多田克己『幻想世界の住人たち IV 日本編』新紀元社、1990年。ISBN 4-915-14644-8。