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寺前秀一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寺前 秀一
てらまえ しゅういち
生年月日 (1949-05-01) 1949年5月1日(75歳)
出生地 日本の旗 石川県加賀市
出身校 東京大学法学部
前職 気象庁次長
所属政党 無所属

第2代 加賀市長
当選回数 1回
在任期間 2009年10月30日 - 2013年10月29日
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寺前 秀一(てらまえ しゅういち、1949年昭和24年)5月1日[1] - )は、日本観光学者政治家運輸官僚。人流・観光研究所所長[2]。元石川県加賀市長(1期)。学位は博士観光学[2]

来歴

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石川県加賀市生まれ。1972年東京大学法学部を卒業し、運輸省(現国土交通省)に入省。1998年より国土庁大臣官房審議官[3]2001年より気象庁次長[3]2003年日本観光協会理事長に就任[3]2006年から高崎経済大学地域政策学部教授を務めた[3]2007年立教大学博士観光学)の学位を取得[3][4]

2009年10月31日石川県加賀市長に就任[3][2]。市長在任中は観光政策に力を入れており、山代山中片山津といった温泉や加賀大聖寺藩十万石文化を「加賀ブランド」にイメージされるものとして、各温泉個別ではなく「加賀温泉郷」として加賀市ブランド化戦略を推進したいとしていた[5]2013年の加賀市長選挙に再選を目指して出馬し、自由民主党所属の石川県議会議員や保守系市議の支援を受けたが、森喜朗首相や県選出国会議員が推す宮元陸に敗れ、落選した[6]。なお、この市長選では2016年開業に向けて加賀市で整備中の統合新病院建設の是非が争点化され、寺前は建設計画推進の立場で立候補したが、宮元は計画の再検討を主張していた[7]

2014年帝京平成大学人文社会学部観光経営学科教授に就任[3]。同年4月に設立された人流・観光研究所所長を務める[3][2]2019年瑞宝中綬章受章[8][9]2021年新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で報道等でも多く用いられるようになった「人流」が、ユーキャン新語・流行語大賞トップテンに選出され、寺前が受賞者に選ばれた[10]

著書

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単著

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共著・編著

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脚注

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  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、184頁。
  2. ^ a b c d 研究所及び人流・観光研究会の概要|人流・観光研究所
  3. ^ a b c d e f g h 観光Re:デザイン
  4. ^ SYSTEM ORIGIN『観光学博士の市長実践記 ~ク―ル加賀三百万人構想~』
  5. ^ “ブランド化戦略を推進 寺前秀一さん(石川県加賀市・市長)(1)”. トラベルニュースat. (2011年5月31日). https://www.travelnews.co.jp/closeup/interview/1105311030.html 2021年12月24日閲覧。 
  6. ^ “加賀市長に宮元氏初当選/森元首相支援受け現職制す”. 四国新聞. (2013年10月6日). https://www.shikoku-np.co.jp/national/political/20131006000563 2021年12月24日閲覧。 
  7. ^ “県議選直前情勢7:統一地方選2015 石川 市長選余波で乱立”. 中日新聞. (2013年10月6日). https://static.chunichi.co.jp/chunichi/archives/hold/senkyo/chihosen2015/ishikawa/CK2015032502000211.html 2021年12月24日閲覧。 
  8. ^ 『官報』号外第151号、令和元年11月5日
  9. ^ 令和元年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 15 (2019年11月3日). 2023年2月21日閲覧。 アーカイブ 2023年1月21日 - ウェイバックマシン
  10. ^ “【流行語大賞】「人流」登壇の寺前秀一氏「世界的に概念が共有されるよう」”. 日刊スポーツ. (2021年12月1日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202112010000426.html 2021年12月24日閲覧。 

外部リンク

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公職
先代
村上伸夫
気象庁次長
2001年 - 2002年
次代
増井健人
先代
滝澤進
日本観光協会理事長
2003年 - 2005年
次代
吉田正嗣